やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに届く武器リスト
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月24日 15時10分
グラント・シャップス英国防相は声明の中で、この「記録的な軍事支援策」は、ウクライナが「ウラジーミル・プーチンのロシアを追い出し、ヨーロッパの平和と安定を取り戻す」助けになると述べている。
「イギリスは、対戦車ミサイルNLAWをウクライナに最初に提供し、最新式の戦車も長距離ミサイルも最初に送った。そして今、私たちはさらなる一歩踏み出そうとしている」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、アメリカの追加支援策が下院を通過した後、約300キロ離れた標的を攻撃可能な地対地ミサイル「ATACMS」がついにウクライナにやってくることを歓迎し、「ウクライナのATACMSに関する交渉は、すべてが決着した」と述べた。
アナリストのコヴァレンコは、2014〜2015年にかけてウクライナ軍の一員として戦闘に参加した経験がある人物だが、たとえウクライナが西側から追加支援を受けたとしても、「ロシアがドンバス地方のすべてを手に入れる時間の余裕は十分にあり、彼らにはそのための人員もある」と分析している。
「ウクライナが年内に占領地を奪還できなければ......あるいは、取り戻したとしてもわずか数村にとどまれば、ゼレンスキー大統領はプーチンとの交渉のテーブルにつかなければならない。ウクライナを国家として、少なくとも現在の形で救うために」
(翻訳:ガリレオ)
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