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未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

ニューズウィーク日本版 / 2024年4月25日 10時30分

だがそもそも、未婚者には低学歴・低収入といった不利な属性の人が多く、安価なジャンクフード等に依存せざるを得ない、という実態もある。アメリカでは、社会経済的地位による「健康格差」が問題化しているが、多かれ少なかれ日本も同じだろう。

前回の記事(「休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年で倍増している」)では、ご飯を食べられない国民が増えている現実を示した。奢侈品を除く食品については、消費税率を下げる(撤廃する)ことも考えなければならないだろう。

本記事では中高年男性のデータを見たが、この人たちは学校で家庭科を学んでいない。未婚の単身者となると、食生活が乱れやすいのも当然だ。中高の家庭科が男女共修になって久しいものの、この教科の学習が蔑ろになっていることはないか(とくに男子)。ここで示したような健康格差があることを踏まえ、食に対する生徒の関心を高めていく必要がある。

<資料:厚労省『人口動態統計』(2020年)、
    総務省『国勢調査』(2020年)>

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