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ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行する動画公開...激しさ増すロシア国内への「越境攻撃」

ニューズウィーク日本版 / 2024年5月4日 13時9分

このような攻撃は過去1年の間に増加傾向を見せている。たとえば4月16日には、ウクライナ国防省情報総局がロシア東部にある爆撃機の製造工場へのドローン攻撃に関与したことを認めた。

空軍基地や飛行場を優先的に攻撃するウクライナ

また4月5日未明には、ウクライナとの国境から約96キロメートル離れたロシアのモロゾフスク空軍基地を標的とした攻撃が行われた。ここにはロシア軍がウクライナ国内の複数の前線で攻撃に使用してきたスホーイSu24とSu34などの戦略爆撃機が駐留していたという。

空軍基地や飛行場はウクライナ軍にとって優先的な「標的」となっている。2024年はじめには、ウクライナ空軍はクリミア半島の西端に位置する港湾都市セバストポリの近くにあるベルベク飛行場をミサイルで攻撃したと明らかにした。2022年8月には、クリミア西部にあるロシア軍のサキ空軍基地で複数の爆発が発生し、ロシア軍の戦闘機が多数損傷した。

ウクライナ軍は2024年に入ってからこれまでに、ロシア軍の多数のSu34戦闘爆撃機、Su35戦闘機と少なくとも1機のA50早期警戒管制機を破壊したと主張。2022年2月の戦争開始以降、これまでに撃墜したロシア軍の航空機は347機にのぼるとしている。

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