鉄道車両内への防犯カメラ設置を進める日本が、イギリスの「監視カメラ」に学べること
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月15日 17時50分
写真5 イギリス駅舎のポスター 筆者撮影
写真6 イギリスの車内ポスター 筆者撮影
車内だけでなく、街頭においてもイギリスは世界一の監視カメラ網を構築してきたが、重要なのは設置とセットでプライバシー保護に配慮してきたということだ。つまり、監視カメラの設置自体を問題にするのではなく、個人データとしての画像の取り扱いを問題にしてきたわけだ。
例えば、2000年には、「データ保護法」に基づき、データ保護コミッショナーが初めて法的強制力のある「服務規程」を制定した。これには、個人データとしての画像の収集に関してさまざまな基準が設けられた。例えば、一般の人々に監視カメラがあることを知らせるため、見えやすく読みやすい標識を設置し、そこに責任団体名、設置目的、連絡先を記載することが求められた。また、撮影された者から開示請求があった場合には、約2000円以下の手数料で40日以内に対応することや、必要があれば第三者の画像をぼかしたり覆い隠したりして保護することが求められた。
こうした先進的な事例を参考にして、日本においても、設置の法制化とセットで画像の保護基準の法制化が望まれる。
この記事に関連するニュース
-
日本唯一!? ガタゴトじゃなくて「ゴロゴロゴローー!!」と走る地下鉄が独特すぎる! 「熊でも乗せるのか」から半世紀
乗りものニュース / 2024年9月16日 15時12分
-
新幹線開業以外も激変「福井の鉄道」60年の記憶 SLから私鉄新型車まで、撮り続ける故郷の列車
東洋経済オンライン / 2024年9月14日 7時0分
-
弱体化が続く町内会・自治会と地域防犯の切っても切れない関係
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月12日 6時0分
-
エッジAI技術で盗難・侵入防止。複数のWebカメラをAI化し、0.2秒で検知してアラート
PR TIMES / 2024年9月9日 13時45分
-
あなたはドクターイエローの本当の姿を知っているか…1編成約25億円の「幸せの黄色い新幹線」車内を公開する
プレジデントオンライン / 2024年9月7日 9時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください