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【衛星画像】北朝鮮、寧辺の核施設で核開発を加速

ニューズウィーク日本版 / 2024年5月27日 15時57分

ミサイル発射実験も

2021年当時、核不拡散の専門家であるミドルベリー国際大学院のジェフリー・ルイス教授はCNNに対し、施設の拡張により北朝鮮の核兵器に転用可能なレベルの濃縮ウランの製造能力は最大で25%高まる可能性があると指摘していた。

「直近の寧辺における(核施設の)拡張は、兵器製造用の核物質の生産を増やす計画があることを示している」とルイスは述べた。またルイスによれば、寧辺ではこれに先立ち、施設の床面積の拡張も行われていたという。これにより遠心分離機の設置数を増やし、年単位で濃縮ウランの製造量を増やす計画かもしれない。

その直前、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、北朝鮮がかつて核兵器用のプルトニウム製造に使っていたと見られる原子炉を再稼働したことを示す「非常に気がかりな」徴候を捉えたとの報告を行った。

「北朝鮮による核計画の継続が国連安保理決議違反であることは明らかで、非常に遺憾である」グロッシは述べた。

同じく2019年、北朝鮮はアメリカに対し、寧辺の核施設を廃棄する見返りとして制裁の全面解除(大量破壊兵器そのものに対するものを除く)を求める提案を行ったが、合意には至らなかった。

寧辺の核施設における活動を活発化させる一方で北朝鮮は、東倉里(トンチャリ)のミサイル発射場で、ミサイル発射実験やロケットのエンジン燃焼実験を行っている。金正恩総書記が核兵器の製造を加速させているのは明らかなようだ。

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