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ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程でクラスター弾搭載可能なATACMS

ニューズウィーク日本版 / 2024年5月28日 18時49分

クリミア半島への攻撃にはこれまでも何度かATACMSが使用されたとされている。ウォール・ストリート・ジャーナルはウクライナの当局者から得た情報として、ウクライナ軍が4月にクリミアにあるロシア空軍の基地をATACMSで攻撃し、ミサイル発射装置や先進防空システムのレーダーなどを破壊したと報じた。

インターネット上でも、ウクライナ軍がATACMSを使用してロシア占領下にあるクリミア半島セバストポリ近郊にあるベルベク飛行場を攻撃した後の様子を捉えたとされる衛星画像が広く共有されている。この画像からは、ウクライナ軍が複数の航空機を損傷または破壊するのに成功したことが伺える。

ウクライナ軍は先週末、セバストポリでロシア黒海艦隊の掃海艇を攻撃したと発表。さらにその後、ロシア海軍のミサイルコルベット「ツィクロン」も攻撃したと発表した。ロシアの独立系メディア「アストラ」が、ATACMSのミサイル3発がツィクロン周辺のロシア軍防空網を突破したと報じるなど、この攻撃についてもATACMSが使用されたのではないかという指摘が飛び交った。

 

また複数のアナリストによれば、ウクライナ軍が5月下旬にウクライナ東部ドネツク州モスピネ近郊のロシア軍占領地域で、ロシア軍のミサイル発射装置4基とレーダー基地を破壊したと。ロシアとウクライナの情報筋は、この攻撃にもATACMSが使用されたと報告している。

5月はじめには、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部ルハンスク州にあるロシア軍の訓練場を狙った攻撃があり、ロシア兵100人超が死亡。この攻撃にもATACMSが使用された。

<アメリカがウクライナに供与した陸軍戦術ミサイル(ATACMS)が、東部ルハンスク州のロシア軍拠点に直撃>

Seems like did another ATACMS strike near Kuban, Luhansk.Action starts at 03:50. A dud and 3 hits within a minute. pic.twitter.com/aGP4cWKY07— JB Schneider (@JohnB_Schneider) May 1, 2024

■「大勢のロシア兵が集まっていた場所に着弾」...この動画の記事本文を読む

<ウクライナ軍のHIMARSによる攻撃の瞬間とされる映像には、兵士が集まる場所で大規模な爆発が起きる様子が捉えられている>

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