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気候不安症に揺れる若者たち...映画「アニマル」が描く希望の旅

ニューズウィーク日本版 / 2024年6月7日 17時0分

WWFジャパン自然保護室長の山岸尚之さん

その後の活動発表では、小学生から20代の社会人まで8人が登壇し、それぞれ素朴な疑問や関心領域からプラごみ削減などの行動を起こした経緯を語り、会場の学生たちに自らのグループへの参加を呼びかけた。

日本でルーツ&シューツを広めるために設立された団体、NPO法人ジェーン・グドール・インスティテュート・ジャパンの大庭美菜さんや、2021年に日本で初めてルーツ&シューツに登録したボランティアグループを立ち上げ、現在日本の同活動のリーダーも務める高校生のRenaさん、IUCN(国際自然保護連合)日本委員会で若手の活動を支援する稲場一華さんも登壇した。上映後は参加した学生と登壇者が立ち話をする姿があちこちで見られた。

若年層を気候不安が覆う時代の中、大人も気候アクションに参加する若い世代を表面的にとらえず、もっと彼らの本心に向き合う必要がある。自分の思いを話して共感や理解を得られるプラットフォームへの参加は、彼らが不安を克服するためでもあるという理解は必要だ。

日本でも世界でもそのための場作りが広がっている。例えば、COP27を機にロンドンで生まれ、世界に広がる「気候カフェ」は、彼らが抱える「不安な気持ちをアクションに変えよう」をコンセプトに、気候不安を感じる人同士が気軽に話せる場所だ。

10代の活動家の視点に寄り添い、希望の片鱗を示した「アニマル」は若者の評価が高く、ヨーロッパ映画賞2022でヤング観客賞、ナミュール国際フランス語圏映画祭2021でユース審査員賞を受賞している。ディオン監督は、既に続編の準備に入っているそうだ。

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