「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬で決着 「圧倒的勝者」はどっち?
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月10日 17時40分
ケイトリン・ルイス
<フロリダ州を流れるセントジョンズ川が戦いの舞台に>
フロリダ州のあるカヤッカーが先週初め、セントジョンズ川で2匹のアメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)を払い退けるアメリカクロクマの動画を撮影した。
【動画】泳ぐクマに接近するワニ、衝撃の対決シーンが話題に
タイラー・フットレルがフェイスブックに投稿したこの映像は、川岸に向かって泳ぐクマのもとへワニが接近するというもの。両者が接触すると、クマは水中から持ち上げた前足でワニを叩いて後退させた。
再び泳ぎ始めたクマをワニはなおも追跡。そこへもう1匹のワニが現れる。クマはそのワニも叩きのめすと、やがて川岸にたどり着いて水辺から離れていった。
セントジョンズ川水質管理地区(SJRWMD)によれば、セントジョンズ川はフロリダ州で最も長い全長310マイル(約500キロ)の河川で、インディアンリバー郡の湿地帯から北西へと流れ、ジャクソンビル近くの大西洋に注いでいる。
この水路には、マナティー、貝類、カワウソ、オオクチバス、その他多くの種類の魚類や爬虫類が生息しており、当局はこの川を 「世界で最もゆったり流れる川」の一つと表現している。
フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)によれば、アメリカクロクマはフロリダ半島のいたるところで目撃されるが、「平地林、沼地、低木状のオークの樹上、湾頭、ハンモック(同州エバーグレーズの湿原の上流に見られる独自の生息環境)」で最もよく見られるという。
アメリカアリゲーターは州内全67郡の「湿地、沼地、川、湖」に生息し、近縁種のアメリカワニ(クロコダイル属)は主に南フロリダに生息し、「マングローブ域の池、入り江、小川などの汽水域や塩水域にも生息している」とFWCは述べている。
フロリダ出身のフットレルは以前にもワニがいる水路に入ったことがあると、地元テレビ局「WOFL」の『Good Day Orlando』に出演した際に語った。怖い思いをしたことはあるかと尋ねられると、次のように回答している。「いえ、彼らの家ですから。私はゲストですし。できる限り楽しんで、最善を祈るだけです」
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