日本人の「自由」へのこだわりとは?...ジョージア大使が考える「共通点」と「相違点」
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月13日 13時45分
つまり、自らが置かれた状況下において、最大限にできることや自由を模索する努力を惜しまない姿勢のことだ。
厳しい地政学的な条件や制約の下で、自らのアイデンティティーを守るための知恵を絞り続けてきたジョージア人と、日本人に共通点を感じざるを得ないのは、それ故かもしれない。
ちなみに私の職場である在日ジョージア大使館では、日本人とジョージア人の職員が共に働いている。
ジョージア人職員に仕事で細やかな指示を出すとどうも行き詰まってしまうのだが、大ざっぱな指示を出すと物事を途端にうまくまとめ上げてしまう。
他方、日本人職員は指示が細かければ細かいほど、それを完璧にこなす。しかし、逆に「自由にやるように」と言うと、それを重荷に感じてしまうのか、かえって窮屈になり、仕事が滞ってしまうのだ。
最後は半ば私の仕事の悩みを読者の皆さんに聞いてもらった形だが、ジョージア人と日本人の自由に対する捉え方の共通点と相違点を少しはご紹介できたのではないかと思う。
ティムラズ・レジャバ(駐日ジョージア大使)
TEIMURAZ LEZHAVA
1988年、ジョージア生まれ。1992年初来日。早稲田大学卒業後にキッコーマン勤務を経て、ジョージア外務省入省。2021年より駐日ジョージア特命全権大使を務める。共著に『大使が語るジョージア』など。
レジャバ大使のX(旧ツイッター)
日本人の「自由」へのこだわりとは?...ジョージア大使が考える「共通点」と「相違点」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https://t.co/qyKwjbwfCy— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) June 13, 2024
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
松屋のジョージア料理「シュクメルリ鍋」 ジャパン・フード・セレクションのグランプリ受賞!
J-CASTニュース / 2024年6月25日 8時15分
-
ジョージアはロシアに飲み込まれるのか
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月15日 14時30分
-
部長にフライング土下座をして海外営業部に栄転…ジョージア大使が日本企業でサバイバルするためにしたこと
プレジデントオンライン / 2024年6月9日 8時15分
-
日本は「普通の人」のレベルが普通ではない…ジョージア大使がザ・日本企業に就職して驚いたこと
プレジデントオンライン / 2024年6月8日 8時15分
-
世界が注目、14歳の“天才ピアニスト”ツォトネ・ゼジニゼ初来日 Eテレでも紹介
ORICON NEWS / 2024年6月1日 21時1分
ランキング
-
1焦点:少年院でギャングが勧誘、スウェーデンで増える銃犯罪
ロイター / 2024年6月30日 7時54分
-
2ロシア、短・中距離核ミサイルの生産再開へ プーチン氏が表明 米国への対抗と主張
産経ニュース / 2024年6月29日 20時30分
-
3北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会が金正恩総書記の生母・高容姫氏の記録映画や映像の破棄を命令 日本生まれの出自を懸念か
NEWSポストセブン / 2024年6月30日 7時15分
-
4精彩欠いたバイデン氏、NYタイムズが「強力な人物必要」と撤退促す…トランプ氏「年齢ではなく能力の問題」
読売新聞 / 2024年6月29日 18時13分
-
5蘇州の邦人切り付け、無差別か 中国人男、社会に不満も
共同通信 / 2024年6月30日 16時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください