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黒人初! トニー賞3年連続ノミネートの俳優カラ・ヤング「自分だけの評価ではない」

ニューズウィーク日本版 / 2024年6月28日 14時28分

6月28日、日本経済の「脱デフレ」は不動産株にとってプラスかマイナスか──。株式市場ではまだ明確な答えは出ていないようだ。都内で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

H・アラン・スコット(ライター、コメディアン) for WOMAN
<演劇界で最も栄誉ある「トニー賞」史上6人目の快挙を成し遂げたヤング。演劇のパワーと「黒人女性が認められる意味」を語る>

米俳優カラ・ヤングは今年、演劇界で最も栄誉あるトニー賞の記録を塗り替え、3年連続でノミネートされた初の黒人となった。3年連続は史上6人目の快挙でもある。

「3年連続ノミネートは歴史的なことだけど、公民権運動の活動家オジー・デイビスの脚本に改めて息が吹き込まれ、それが認められたことはもっと歴史的で特別だと感じる」と、ヤングは言う。

ノミネートされた舞台『パ―リー・ビクトリアス』は、デイビス脚本・主演による1961年のコメディーだ。昨年から今年にかけて、ヤングとレスリ―・オドムJr.によりブロードウェイで再演された。

「ブロードウェイでの上演から63年がたった今、この作品が評価されるのはとても重要なことだと感じる」

この脚本は「アメリカの最高傑作の1つ」で、劇場に足を運んだ多様な観客が作品を特別なものにした、とヤングは言う。

「人々が沈黙を強いられた歴史の中で、黒人女性、黒人男性、黒人キャストが自身の真実を語り、デイビスの言葉を気後れせずに語る──。なんて魅力的なのか」。

ヤングにとって、彼女を鼓舞するのは演劇のパワーだ。「舞台はお互いを人間として見ることを可能にしてくれる気がする」と語る。本誌のH・アラン・スコットが話を聞いた。

◇ ◇ ◇

──作品の偉大すぎるレガシーをどう受け入れた?

ものすごく緊張した。自分の手に負えないと感じる部分もあったが、「チャンスに従うだけでなく、この素晴らしい瞬間に身を任せるしかない」と言い聞かせた。

私はルビー・ディー(初演でヤングの役を演じた)を思い出させると長く言われてきた。正直、いまだに信じられない。

──あなたがルビー・ディーと比較されるなら、レスリーは確実にオジー・デイビスと比較されるでしょうね。

レスリーを簡単に説明すると、不可能を可能にしてくれる感じ。彼は多くの役割を担っているから、それを少しでも吸収できたことはうれしい。リーダーシップとは何か、俳優に何ができるか、多くのことを教えてくれた。

──3年連続のトニー賞ノミネートという偉業を成し遂げたことはどう感じている?

陳腐に聞こえるかもしれないけど、世界を変える芸術に携われることをとても幸運に感じている。

毎年、こうした役柄、女性、特に黒人女性が認められることは大きな意味があって、自分だけの評価ではないと感じるし、感謝している。

作品が評価されるのはありがたいが、脚本家や演出家、舞台製作者がいなかったら、こうした評価が実現されることはない。



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