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手術跡から「大量の腸」が露出...くしゃみをした男性の悲劇 「どうしていいか分からずシャツで隠した」

ニューズウィーク日本版 / 2024年6月30日 14時5分

くしゃみは、鼻腔から刺激物を排出するための反射運動だ。ほこり、花粉、煙、強い匂いなどの異物が鼻腔に入ると、粘膜が刺激される。体はこれに反応し、鼻と口から空気を勢いよく吐き出す。時速100マイル(約160キロ)に達することもある。

くしゃみで肺や脳組織が破裂するなど深刻な症例も

くしゃみによって負傷した例はほかにもある。くしゃみの後、肋間肺ヘルニアになったり、肺が破裂したり、さらには、脳組織が破裂したりした症例も報告されている。また、顔を骨折した例もあるほか、くしゃみの際に血圧が上昇し、命に関わる大動脈断裂が起きたこともある。

今回のケースは、縫合線の離開が原因だった。手術でできた傷がうまく治らず、傷口が開いてしまったのだ。この男性が受けた手術の合併症としてはよくあるもので、2023年の論文によれば、嚢胞切除手術の約7%で、何らかの離開が起きているという。

論文には、次のように書かれている。「手術創の離開はよく知られた合併症だが、嚢胞切除後の手術部位から内臓が飛び出した症例は医学文献にあまり記載されていないため、この症例は重要だ。2024年5月に医学文献データベース『PubMed』で『嚢胞切除 AND 内臓飛び出し』を検索したところ、嚢胞切除後の腹壁からの内臓飛び出しに関連する結果は7件のみだった」
(翻訳:ガリレオ)

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