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小児性愛者エプスタイン、23歳の女性は「自分には年を取り過ぎ」と言っていた── 大陪審の記録が20年ぶりに公開

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月2日 15時43分

被告に対して甘すぎると広く批判されたこの司法取引により、エプスタインは性的搾取目的の人身取引罪での有罪判決を免れ、18歳未満の未成年者を売春に勧誘・斡旋した罪での有罪を認めた。

その結果、エプスタインは禁錮13カ月という比較的軽い量刑で済み、しかも仕事のために刑務所から一定時間の外出を許された。アレクサンダー・アコスタ地方検事(当時)が交渉して実現したこの司法取引には、その後何年にもわたって厳しい目が向けられた。

大陪審の記録文書とそれに基づく報告書が公開されたことで、エプスタインの協力者や共犯者と疑われる者たちのネットワークをさらに徹底的に調べるよう求める声が再燃している。エプスタインは2019年、性的目的での人身売買の罪で起訴され、公判前にニューヨーク市の拘置所で死亡(自殺)しているが、彼の関係者に対する捜査は現在も続いている。2019年にエプスタインを起訴した米ニューヨーク州南部地区の連邦検事局も、捜査を継続している。



エプスタインの死を受けて、拘置所の警備態勢を疑問視する声やさまざまな陰謀論が巻き起こった。また彼の死により、捜査の焦点は(エプスタインの恋人だった)ギレーヌ・マクスウェルをはじめとする彼の関係者に移った。マクスウェルは2021年、エプスタインに少女たちを斡旋するなど複数の罪で有罪判決を受けた。

被害者の権利を擁護する活動家らは、大陪審の記録文書が公開されたことについて、透明性と説明責任の実現に向けた一歩だとして歓迎している。

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