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訪中のウクライナのクレバ外相「ロシアと対話の準備ある」

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月25日 15時25分

今回の世論調査で和平のためなら領土の割譲を受け入れると回答したウクライナ人は全体の32%にのぼり、2023年2月の9%、2024年2月の26%から増加した。それでも、開始から2年半になる戦争を終わらには、まだいくつもの障壁がある。

元ウクライナ兵のアナリストであるビクトル・コバレンコは、「(ロシアが2014年に一方的に併合した)クリミア半島が以前として和平の最大の妨げになっている。プーチンは、クリミア半島がロシアにとって最も重要な資産だと考えている」と指摘した。

「同半島は(ウクライナ南部の少数民族)クリミア・タタール人の先祖代々からの土地で、ウクライナ政府にとって、クリミア半島の割譲については交渉の余地がほとんどない」と彼は本誌に述べた。「ウクライナにはクリミア半島が必要なのだ。黒海を通じたウクライナの穀物貿易の安全を守るためには、クリミアからロシアの海軍と空軍を撤退させる必要がある」

KIISの世論調査ではまた、戦争を終わらせるためにロシアに領土を割譲することに依然反対だと回答した人は過半数の55%にのぼった。ただしこの数字も、2023年12月の74%と比べれば減少している。

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