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【文章力強化】勉強に興味がない子ほど伸びる! 作文力が格段に上がる、塾よりも確実な方法

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月5日 11時0分

彼が幸せになるためには一体どうしたらいいのだろう? 不安な中、私は情報収集を始めました。名門大学に入れば幸せになれるのかと卒業生たちの話を探ると、彼らは海外の名門大学に入れなかったことを悔いていました。

なんということでしょう。「ならば世界でも名門と名高いハーバード大学はどうなのだろう? 彼らはどんな勉強をしているのだろう」と思って探ってみました。そこで発見したのです。ハーバード大学では学生を社会のリーダーとして育成するべく、ロジカルな思考力を磨くことを重視していることを。そしてそのために、ライティングに注力していることも。

「ふ~ん、そうなのね。ならばうちの子にも読書と作文をやらせればいいんだわ!」
短絡的ですが、読書や作文なら、田舎町に住んでいても、お金がなくても、自宅でできると思ったのです。そして勉強に興味のない息子と取引しました。

「塾には行かなくていいから、代わりに毎日ブログを書こう!」

文章を書く仕事を長年続けてきた私は、文章力が身を立てる一助となることを身をもって知っていました。それだけにハーバード大学の教育方針に感銘を受けました。文章を書くことだけでも、子どもの思考力や読解力が向上するのは間違いありません。おまけに、毎日書かせるだけでハーバード大学が目指すリーダーシップまで身につけられるなら儲けものです。

アメリカの子どもたちが思考力開発の目的で毎日15分間、ライティングの時間を設けているということを知ったのは、それからずっと後のことです。

とにかく、取引した日から、息子は毎日文章を書きました。毎日ブログさえ書けば塾には行かなくていい。書き終えたらゲームで遊んでもいい。きっと息子は、そんな単純な考えからブログを毎日書いたのだと思います。私はというと、そんな息子が書いた文章にコメントをつけることがすっかり楽しくなり、夜中に更新されるブログが読みたくて早起きする習慣がつくというおまけまで得ました。

とにかく、息子が毎日書いてくれるだけで十分だったのです。ほかのことに目くじらを立てることもありませんでした(と記憶しています......)。そして彼は、大学入学試験の前日までブログを更新し続けました。息子自身、毎日書いてきたことで自分の思考力や文章力の向上に手応えを感じ、何より書く楽しみを見出したようでした。そして彼はソウルの難関大学に現役で合格したのです。

文章が上達のための3つの約束

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