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植田総裁は失政を繰り返すのか?

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月6日 13時50分

就任直後から引締め政策に対して慎重にみえた植田総裁は、性急な利上げに踏み出さないのだろう、と筆者は期待を込めて予想していた。ただ残念ながら、利上げに反対する審議委員メンバーの反対を軽視して、植田総裁らは追加利上げに動いた。この判断を筆者は理解できないのだが、邪推ではあるが、岸田政権が円高誘導に踏み出したことをうけて、自己保身の為に植田総裁は引締め政策を強めたのではなかろうか。

植田総裁は、デフレの番人として失敗を繰り返しつつある

冒頭で紹介したが、植田総裁に大きな期待は難しい、との筆者の判断はどうやら正しかったようである。「和製バーナンキ」として黒田総裁の後継者として政策姿勢が保たれるのではないか、との筆者の期待はほぼ潰えてしまったと感じている。速水総裁時代の2000年8月の日銀のゼロ金利解除は歴史的な失敗として後世に残っているが、当時審議委員だった植田総裁は、デフレの番人として失敗を繰り返しつつあるのかもしれない。日本株下落・円高が反転するには、日本銀行の政策修正が必要だと筆者は考えている。

(本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)




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