パリ五輪で出会い系「Tinder」が大盛り上がり 職業「オリンピック選手」が52%増、位置情報をフランスにすると...
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月7日 17時59分
エリン・ケラー
<今年7月に入ってからフランス国内でマッチングアプリ「ティンダー」が大盛り上がり。選手本人や選手との出会いを求める人がひしめくなか、LGBTQ+向けアプリはオリンピック村の位置情報を停止した──>
オリンピックに出場する選手たち、さらには選手との出会いを求める人たちが、愛の都パリで相手を見つけようとマッチングアプリの「Tinder(ティンダー)」に詰めかけている。
【画像】パリ五輪ロゴの出会い系アプリ「Tinder」ロゴの激似説がネットで再燃
ティンダーの広報が本誌に語ったところによると、7月初旬以来マッチングのためのスワイプ操作がフランス国内でほぼ25%増加した。7月24日には2024パリオリンピックが開幕している。
パリの主要観光地では「パスポート機能」の操作が105%上昇。パスポート機能を使用すれば、都市名で検索するか地図上にピンをドロップすることで、どこにいても「いいね」や「マッチング」ができ、その場所にいる相手とチャットができる。
ティンダー広報によると、今年7月にパスポート機能を使用して自分の位置情報をフランスに変更したユーザーは、最も多い順にアメリカ、ブラジル、トルコだった。
ユーザーが関心のあるスポーツとして選んでいるのはサッカーを筆頭に、バスケットボール、水泳の順。伸びが大きいのは体操(31%増)、バスケットボール(14%増)だった。
また、パリでは自分の職業を「オリンピック選手」(52%増)、「アスリート」(43%増)とするユーザーが増えている。
ティンダー広報は本誌に対し電子メールで「プライバシーへの配慮は重要。この夏パリで目立ちたくないアスリートは、自分のプロフィールを完全に隠すよりも一歩進んだ『シークレットモード』を使うべき」と説明。
シークレットモードでは「ユーザーは引き続きアプリ内で『いいね』や『ごめんなさい』ができるが、自分が『いいね』した相手のみが、自分のおすすめに表示される」という。
一方、LGBTQ+向けの人気マッチングアプリ「Grindr(グラインダー)」は、安全上の理由からオリンピック村での位置情報サービスを停止した。特定の場所にいるユーザーを検索してプロフィールを参照できる「Explore」機能も使用できない。
「LGBTQ+であることを公表していない選手、あるいはLGBTQ+であることが危険だったり違法とされていたりする国の選手がグラインダーを使用すれば、好奇心からアプリ上でそうした選手を見つけて暴露しようとするユーザーによって公表されてしまう危険がある」とグラインダーは説明している。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
国内のマッチングアプリ動向をまとめた「マッチングアプリ白書2025」を公開、2024年は特化型マッチングアプリが大幅増加
PR TIMES / 2024年11月28日 10時45分
-
マッチングアプリ悪用“ぼったくり”、相手に不信感はゼロ? どう見抜く?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 21時41分
-
【最新研究】LINE等SNSで略語は誠意がないと思われる、マッチングアプリの返信率も下がる
もぐもぐニュース / 2024年11月22日 9時27分
-
東京からパリへ、スポーツ界におけるLGBTQ+の取り組みの思いを繋ぐ。プライドハウス東京が、プライドハウスパリとのハンドオーバーセレモニーを実施。
PR TIMES / 2024年11月17日 22時40分
-
【リアル店舗 × マッチングアプリ】店内でtokimecoを活用できるサービスの特許を取得!
@Press / 2024年10月31日 12時0分
ランキング
-
1「新型ミサイルでウクライナ中枢攻撃も」 プーチン氏が警告 露主導同盟の首脳会議で
産経ニュース / 2024年11月28日 21時3分
-
2韓国に大雪、5人死亡 首都圏で40センチ超積雪
ロイター / 2024年11月28日 18時29分
-
3オーストラリア“16歳未満のSNS利用禁止”法案…議会で可決 国レベルでの禁止は世界初
日テレNEWS NNN / 2024年11月29日 1時24分
-
4イスラエルとヒズボラ、互いに停戦違反非難 レバノン南部で砲撃
ロイター / 2024年11月29日 0時55分
-
5イスラエル、レバノン南部で爆撃と発表 停戦発効後初か ヒズボラ「抵抗活動続ける」
産経ニュース / 2024年11月28日 23時43分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください