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「メダルを外せ」「あなたのじゃない」体操女王を支え続けた夫の写真に批判殺到...シモーネ・バイルズ本人がこれに反応

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月7日 20時20分

東京で試合を棄権した後、「ふざけるな」「国の恥」などとネットで誹謗中傷を浴びた経験を持つシモーネは、黙ってはいられなかったようで、「バカみたい。私は家族全員にメダルをつけてもらい、写真を撮ったのに。決めてかかるのはやめて。あなたたちみんな、クソ惨めね。私たちのことは放っておいて」とFワードを使ってコメントし、夫を擁護した。

シモーネの反論を受けた投稿者は、「こんな才能のある女性に"クソみたい"と言われて光栄」と語る新たな動画を投稿し、「彼が応援しながらメモを取っていたのはかわいいと思った。怒ることはできない」などと話し、最後は自分は惨めかもしれないと非を認めた。

そんなネット上のバトルに巻き込まれながらも、3日に行われた種目別跳馬で再び金メダルを獲得する偉業を成し遂げ、最終種目となった5日の種目別ゆかの決勝では銀メダルを手にして有終の美を飾った。

今後の去就に注目

メンタルヘルスの問題を乗り超え、異次元とも言われる跳躍力を活かした演技で3年前とはまるで別ものの圧倒的な強さを見せたシモーネ。自身のインスタグラムでは、試合前に瞑想する姿も公開していた。

選手村ではチームメイトのジョーダン・チャイルズと「チームUSA」の文字が入った真っ赤なショートパンツにブラトップでバルコニーに立つプライベートショットも披露してファンを歓喜させたシモーネ。

4年後のロサンゼルス大会について「絶対にないとは言えない」「地元開催だから何が起こるか分からない」と話す一方、子どもが欲しいとも語っており、今後の去就に注目が集まっている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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