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ウクライナに国境を侵されたロシア、「とてつもなく大きな」反撃を用意か

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月13日 17時6分

ウクライナのオレクシー・ゴンチャレンコ議員は本誌の取材に対して、ウクライナの各都市は大規模な爆撃には慣れていると述べ、「特別な報復があるとは思わない」と予想する。

ロシアはキーウなどウクライナ国内への攻撃を少し増やす可能性があるものの、スーミ州に攻勢をかけたり、ウクライナ東部の前線にこれまで以上に圧力をかけたりする可能性は低そうだと述べた。

だがウクライナ軍の元特別顧問で現在はアメリカン大学キーウ校の学長を務めるダニエル・ライスは、ロシアが民間人の多い場所への攻撃を増やしたり、滑空爆弾でウクライナを攻撃したりする可能性があると本誌に語った。

ただし、ロシアの軍用機がこれらの爆弾を投下するには、ウクライナの携帯式地対空ミサイルや、新たに配備された長距離空対空ミサイルを搭載したF16戦闘機を相手に戦わなければならないと指摘した。

キングズ・カレッジ・ロンドン戦争学部の博士課程を修了し現在は研究員のマリーナ・ミロンは、ロシアにとってのもう一つの選択肢として、クルスク州での戦いを敢えて続けることも考えられると指摘。ロシアに侵攻しているウクライナ地上軍を殲滅するためだ。

一方で、ロシアはウクライナ東部ドネツク州の要衝であるポコロフスクやその他の地域に向けてゆっくりと、だが着実に攻勢を強化する戦略をとる可能性が考えられるとミロンは言う。



ウクライナ保安庁の元職員イワン・ストゥーパクは、ロシア政府の高官たちがクルスク州攻撃への報復として、直接的な反撃を行う必要があるだろうと本誌に述べた。

いずれにしろ、最終的にロシアは、ウクライナを支援し武器の供与を行っている西側諸国に強力なメッセージを送りつつ、NATOとの関係のさらなる悪化を回避するという「きわめて難しい選択」に直面することになると、ミロンは指摘した。



【動画】国境近くを走るウクライナ戦車、ウクライナ戦車をドローンで破壊するロシア兵

*ウクライナ戦車破壊の映像はロシア国防省より、場所と日時は不明



【動画】クルスク州に入ったウクライナ兵
・クルスクの建物にウクライナ国旗を立てようとするウクライナ兵
A video has appeared online showing a Ukrainian flag being installed in (reportedly) Guevo village, Kursk region. pic.twitter.com/qeXnTJJ9no— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) August 11, 2024

・クルスクの建物のロシア国旗を引き摺り下ろすウクライナ兵
Ukrainian infantry take down the Russian flag from the Sverdlikovo town council building, Kursk Oblast. pic.twitter.com/LOrHhImnLJ— OSINTtechnical (@Osinttechnical) August 10, 2024

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