1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

25歳で160キロ、心臓発作で死にかけた私の減量体験

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月19日 18時56分

スランプから救ってくれたのは母だった。年老いた手でやさしく私の手を握りながらこう言ったのだ。「あなたのことが誇らしい。命のために戦っているのだもの。私があなたのために戦ったようにね」。母の言葉は稲妻のように私の心を打った。私は母がこれまでずっと、家族のためにその身を犠牲にしてきたことを思い、そしてそもそも自分が減量を始めた動機をあらためて思い出した。

年老いた母の世話もできないまま、その母を1人残して死ぬなんて考えるだけでも耐えがたかった。その時、私は母の目を通して自分の減量との戦いを見た──それは自分個人の戦いではなく、母の不屈の精神と愛の延長線上にあると気づいたのだ。

体重が減っていくのと反比例して、体力は向上していった。母と長い散歩をするとか、息切れせずに家事を手伝うといった、それまで無理だと思っていたことができるようになったのだ。ずっと行きたいとは思っていたけれど、体の問題で不可能だと思っていた巡礼の計画まで立てられるようになった。



今では体重は96キログラム減の70キログラムになった。変わったのは体だけではない。ストレスで疲れ果て、自意識過剰だった私はもういない。

新たな人生の夢も見つかった。減量に苦労している他の人たちを手助けするという夢だ。以前の重圧にさらされる仕事をやめて、私はフィットネストレーナーと栄養士の資格を取り、活動を始めた。私にできたことなのだから、みんなにもできるということを伝えるために。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください