クルスクのウクライナ占領地に絨毯爆撃を── 「住民はそのために避難した」ロシア元国会議員
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月22日 15時28分
ロシアの領土が外国の軍の侵略を受けるのは、第二次大戦後初めてのことだ。クルスク州では大勢の住民が自宅からの避難を余儀なくされている。
本誌はこの件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。
ナロチニツカヤの「絨毯爆撃」発言に先立ち、ロシアのプロパガンダ記者であるセルゲイ・マルダンは国営テレビのトークショー「ソロビヨフ・ライブ」の中で、クルスク州への核攻撃をほのめかしていた。
マルダンは、もしもロシアがクルスク州への越境攻撃の報復として核兵器を使用すれば、世界は「動揺し、憤る」だろう。しかし大衆は、最終的にはそれが合理的な判断だったと理解するだろう、と次のように述べた。
「過去2年の間、ロシアが核攻撃を行うことなど不可能だと散々議論されてきた。それがどのような結果を招くのか、西側はもちろん、グローバルサウスも敵に回すことになると。だが現在の状況を考えれば、少しは動揺し憤ったとしても、全体としては『合理的な対応だ』と言うだろうと個人的には確信する」
さらにマルダンはこう続けた。「戦闘は単にロシアの領土で行われているというだけではない。クルスク州で行われているのだ。クルスクはロシアの核そのものだ。赤軍がドイツ軍と激戦を交わしたクルスクは、ほかの何かと比べることなどできないほど重要な土地だ。そこで今、戦闘が行われている」
「それを思えば、ウクライナの軍事施設に対して核兵器を使用した攻撃が行われるシナリオも、あり得ないことではなくなるだろう」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の盟友であり、ロシア南部チェチェン共和国の特殊部隊「アフマト」の司令官であるアプティ・アラウディノフは20日、クルスク州での戦闘は今後数カ月にわたって続くという見通しを示した。
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