1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

「ネットは野獣の王国、投げ銭で稼ぐため枕営業も」 韓国人気女性インフルエンサーが暴露

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月28日 19時15分

「星風船」はエクセル放送に限らずアフリカTVで広く行われる投げ銭のシステムで、1個111ウォン(税込)で視聴者が購入する。視聴者は「星風船」を1日最大1万個まで購入できる。インフルエンサーは1個当たり60〜70ウォンを得て、残りをアフリカTV側が収入にする。ただし人気インフルエンサーの場合、「ベスト·パートナー」という名前で手数料20%の特典を適用されることがあるという。

当然、多くの「星風船」を獲得するため女性たちは刺激的な衣裳を着たり、「星風船」を多く獲得している者が下位の者に対してパワハラをするなどの行動が行われる。さらに、ライブ配信当日に割り当てられた「星風船」の目標額を満たせなかったり、最下位順位で終了した女性インフルエンサーは、自腹で未達成分に相当する罰金を支払ったり、所属している事務所から解雇されることもあり、参加する女性たちは自分の目標額をクリアしようとさらに刺激的な放送をするよう誘導される仕組みだ。

こうした状況に対して、カン・ドンランは「エクセル放送が主流になって個人での配信が難しくなってしまい、女性インフルエンサーたちはお金を稼ぐために富める者たちの群れに寄生しなければならない。その過程で麻薬や性関係も一緒にしなければならない」と告白した。さらに「そうしなければ彼らの番組に出演できなくなり、投げ銭もなくなる」と付け加えた。

「今ではネット配信でお金を稼ぐためには『エクセル放送』しか選択肢がないが、そのためには相応の対価を提供しなければならない」と書いた彼女は「ここは『ネットの遣り手婆』と性売買がいっぱいの野獣の王国。捕食者がうようよいるジャングルで草食動物として生きていくのは難しい」と話した。

マネーロンダリングの温床にも

さらにカン・ドンランは27日、自身のユーチューブチャンネルに「動物の王国であることを全て知っていながら、今更」という題名で動画を掲載した。そのなかで彼女は「刑務所に行ったうえに麻薬をやっても、動画配信すればお金を稼げるという。これを見て育つ子供たちが何を学ぶのか」と一喝した。

この動画の中でカン・ドンランは、元暴力団出身インフルエンサーが、麻薬の投与や販売容疑で逮捕された事件について「アフリカTVはここまでヤバくなかったけど、コロナ禍以後、違法行為で金を稼ぐ人々の参入が多くなった。私はこんな違法行為は気にせず、収益が途絶えないように(視聴者から)サポートを受ける立場でできることはなんでもやってみるつもりだ」と語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください