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Number_iの3人は「めっちゃバランスがいい」──デビュー曲から作詞を担当するラッパーPecoriが明かすメンバーの関係性

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月29日 16時0分

何回やり直しても、「ここはこうだよ。タンタンタンタンだよ」って言っても、「オッケーっす、やってみます」とか言って、毎回ぜったい違うんですよ。だからもう、俺が伝えたこの「タンタンタンタンタン」ていうリズムは、彼の中では「タンタ、タタタン」になっていて。

これはけっこうギフトというか、持って生まれた感覚。それは一番大事っすよね。神宮寺は、最近一番かっこよく見せられるキーを見つけたんで、そこを伸ばせばいいし、シャウト系とかガヤ(合いの手やシャウト)は一番いいです。声がとおるので。

──それぞれのアーティストとしての自我は、どういう形で発揮されていると見ていますか。

メンバーがそれぞれ3曲くらいずつプロデュースを担当しているんですけど、昨日レコーディングした「INZM」は神宮寺が担当。例えば神宮寺に「INZMの大元のコンセプトはメンバーと共有したの」って聞くと、共有してないと。意外に紫耀(平野)もKC(岸)もそこに踏み入らない。

多分、競い合ってるっていうか、自分の担当の曲は他のメンバーが担当している曲より格好よくありたい、みたいな。「BON」のときは紫耀(平野)がたくさんしゃべっていたけど、俺の気のせいかもしれないけど、神宮寺の意思を尊重して現場を見守っているような感じがありました。

それは別にいいことである気もするし、自分のクリエイティビティーは、プロデュース担当っていう制度のおかげでちゃんと出せてるんじゃないかな。

──レコーディングを見ていると、3人とPecoriさんが対等な形で、チームでいいものを作ろうとしている、緊迫感がありながら和気あいあいとやっている感じが伝わってきました。1年ぐらいの付き合いにはとても見えなかったのですが、彼らと仕事をする上で、普段Pecoriさんが付き合っているミュージシャンとは話す言語が違う、というような難しさはなかったですか。

そもそも本当に言語感覚が違うような人達だったら、たぶんもう一緒にやってないと思います。そこはやっぱり彼らの人柄というか、ずっと業界にいつつも、普通のお兄ちゃんみたいな感覚が持てるのは、結構すごいことだと思います。自分がもし同じ学校のクラスメイトだったら、普通に友達になってると思う。

──3人は海外への挑戦を掲げていますが、Pecoriさんはそんな彼らをどう見ていますか。

いま海外を意識していることで言うと、紫耀(平野)はたぶん和をテイストにするっていうところが一番メインにあって。あと自分としては、英詞は逆にあまり使わない、というのを意識していますね。

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