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【独占】ゴルフ場でトランプを撃とうとした男はウクライナ軍とは無関係の誇大妄想狂だった

ニューズウィーク日本版 / 2024年9月17日 19時49分

ワシントンのデジタルニュースメディア「セマフォ―」は2023年3月10日に公開した記事の中で、ラウスをウクライナの国際ボランティアセンター(IVC)の代表として紹介している。ウェブサイトによれば、IVCは「ボランティアを支援」し、ほかの非営利団体と協力して「ウクライナ全土に人道支援を広める活動を促進する」ことを目指す民間団体だ。

ラウスのXのアカウントは現在凍結されているが、本誌は凍結される前のコンテンツを確認している。

彼はX上に何十回も、ウクライナを支持する投稿を行っていた。たとえばロシアがウクライナへの本格侵攻を開始した直後の2022年3月には、「(ウクライナの隣国ポーランド南部の)クラクフに飛んでウクライナとの国境を越え、義勇兵として戦って死ぬ覚悟がある。私が手本になれるだろうか。われわれは勝たなければならない」と投稿していた。

それより前の投稿には、政治的なスタンスの変化が示唆されていた。2020年6月、ラウスはトランプのアカウントをタグ付けして、「2016年にあなたを選んだ時、私も世界もトランプ大統領はほかの候補者とは違うと期待していた。だが私たちは大いに失望した。あなたはどんどん悪くなり、退化しているように見える」と書き込み、さらにこう付け加えていた。「いなくなったほうがいい」



妄想の最たるものは、2024年4月にイーロン・マスクにタグ付けした投稿かもしれない。「あなたからロケットを買いたい。それを弾頭に搭載して黒海にあるプーチンの別邸の地下壕に撃ち込み、彼を終わらせたい。値段を教えてくれないだろうか」

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