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クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待

ニューズウィーク日本版 / 2024年9月18日 17時6分

しかし、オーストラリアのモナシュ大学ハドソン医科学研究所の研究チームは、そうした「ニワトリが先か、タマゴが先か」の問題に取り組むよりも、IBD患者の腸内細菌叢でどの細菌同士の反応が最も影響を受けているのかを解明しようとしている。

それを明らかにすることで、どの腸内細菌を治療の標的にすれば、腸内細菌叢のバランスを取り戻せるかが分かり、IBDの症状を改善できるのではないかと期待されている。

こうした新しい治療法が実用化されるのはまだ先の話。それでも治療法の開発が実を結べば、多くのIBD患者にとって朗報となるだろう。



Falk Hildebrand, Researcher in Bioinformatician, Quadram Institute

Katarzyna Sidorczuk, Research Scientist in Metagenomics, Quadram Institute

Wing Koon, PhD student in Bioinformatics,Quadram Institute

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.




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