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野原の至る所で黒煙...撃退された「大隊規模」のロシア軍機械化部隊、密集した車列は「作戦失敗時によく見られる光景」

ニューズウィーク日本版 / 2024年10月3日 13時15分

破壊されたロシア軍の戦車 Godlikeart-Shutterstock

ブレンダン・コール
<ロシア軍は2つの別の作戦で急襲を試みたが...>

ウクライナ軍の攻撃を受け、ロシアの多数の軍用車両が炎上している動画が公開された。

【動画】野原の至る所から黒煙...「作戦失敗時によく見られる」という撃退されたロシア軍の車列

ウクライナ空中機動軍(空挺軍)はフェイスブック上で、50両からなるロシア軍の車列を撃退したと報告した。本誌は現時点でこの動画の詳細を確認できていない。

アメリカの独立系シンクタンク、戦争研究所(ISW)は9月27日、ウクライナ軍が「ハルキウ州クピャンスク方面で大隊規模に増強されたロシア軍機械化部隊による攻撃」を退けたと報告した。この戦線における機械化部隊による攻撃は昨年の冬以来のことだ。

約2分間の動画は野原で炎上する軍用車両を空撮したもので、その煙が空に立ち上っているのが分かる。映像に添えられた説明には、ロシア軍は2つの別個の作戦で、ウクライナ軍の第77独立空中機動旅団とウクライナ国家警備隊の陣地を急襲しようとしたと記されている。

「しかし、これほど本格的な戦力をもってしても敵軍の急襲は成功しなかった」と投稿は続き、空挺軍と国家警備隊が「敵を撃退し、元の位置まで押し戻した」という。

ISWは、損傷したロシア軍の装甲車両が隙間なく集中している映像は、ロシア軍が密集した陣形で攻撃を仕掛けたことを示唆している。ウクライナ軍の砲撃が始まるとこれらの車両は詰まって動けなくなったようだ。「ロシア軍の機械化部隊の攻撃が失敗したときによく見られる光景だ」

同シンクタンクは動画が撮影された場所についても詳細を明らかにしている。これによると、ロシアが掌握を狙うオスキル川で直接攻撃を行った後、ウクライナ軍はクピャンスク南東の村ピシチャネ付近で活動していたという。

ウクライナ軍の情報筋は、ロシア軍がピシチャネ付近の攻撃発起点まで押し戻されたとしている。ISWは位置情報付きの動画を分析した結果、ロシア軍は今回の攻撃で前進していないことが示唆されていると述べた。

ウクライナ当局は28日、ロシア軍がウクライナ北東部の都市スームィの病院を攻撃し、10人が死亡、22人が負傷したと発表した。イーホル・クリメンコ内相は今回のロシアによる攻撃について、いわゆる「ダブルタップ」攻撃だったと述べ、はじめに病院が攻撃され、救急隊と警察が患者たちを安全な場所に避難させているときに2度目の攻撃があったと説明した。

(翻訳:ガリレオ)

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