【写真特集】透明な存在にされたアフガニスタン女性たち
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月10日 18時54分
北東部バダフシャン州ファイザバードの街角で破られたポスター。女性がどうやって顔を覆えばいいかが示されている。顔全体を覆うブルカ(アフガニスタンではチャドリと呼ばれる)のほか、目だけは覆わないニカブの着用も許されている
友人の誕生日を祝うカブールの10代の少女たち。音楽やダンスはタリバン政権によって禁止されているが、少女たちは家の中や閉ざされた空間で、ダンスや誕生日会を続けている
カブール西部でアメリカのカリキュラムを英語で行う教育施設。10代の女子教育を当局が黙認しているまれなケースであり、約700人の生徒が厳重に警備された施設で学んでいる。施設の出入りは1人ずつで、持ち物は入り口に預けておかなくてはならない
カブールで困窮する母子。息子の1人は皮膚病とてんかんに苦しんでいるが、医療費が払えず治療を受けさせられない。夫はけがで働けず、息子たちも拘束の恐れがあり働きに出せない。近所の人にもらったボロ布や服を燃やして暖を取る
北東部バダフシャン州の池で子供を遊ばせる女性。彼女の高校2年生だった娘といとこは、1年前に学校をやめさせられ2人とも自殺した。「ワハン回廊」と呼ばれるこの地は、21年以前はタリバンの支配下ではなかった
中部ワルダク州の自宅前でポーズを取る50歳のサイラ。壁に貼ってあるのは、息子たちがパキスタンのマドラサ(イスラム神学校)で入手したポスター。ワルダク州は内戦の影響が大きかったが、サイラは「内戦が終わった今は平和で静かだ」と語る
女性問題を中心に扱うメディアで働く女性ジャーナリストたち。タリバン政権下でメディアの43%が消滅し、ジャーナリストの3分の2が仕事を辞めた。特にタリバン政権復活後の2年の間に女性ジャーナリストの8割が仕事を離れた
友人の誕生日会でダンスをするカブールの10代の少女たち。タリバン政権は今年8月、女性に屋外で顔を覆わせる一方で、公の場で大声を上げたり歌ったりすることを禁止する新たな法律を発効させた
【連載20周年】 Newsweek日本版 写真で世界を伝える「Picture Power」
2024年10月15日号 掲載
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