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日本の「純水」を世界の子供たちに届けよう

ニューズウィーク日本版 / 2024年10月11日 21時22分

そうしたなかで昨年、気候変動問題に関する国際的な枠組みを決めたパリ協定が採択された日である12月12日を前に、世界の水問題が改めてクローズアップされた。

11月末から12月12日まで開催される国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)では、ユニセフが世界の飲み水不足問題を報告した。発表によれば、世界の子供の3人に1人(7億3900万人)が今、水不足が深刻な地域で暮らしているという。

中東、南アジア、北アフリカは特に厳しい環境下にあり、水へのアクセスは確保できても汚染や塩分の高い濃度などが理由で飲用には適さない場合も多い。「子供を政策の中心に置くように」というユニセフの訴えが忘れられない。

水の浄化には、さまざまな技術が確立されてきた。その中でも、逆浸透法はエネルギーとコストの効率が比較的良いこともあり、期待が高まっている。日本の得意分野と言える逆浸透法の技術を生かして、世界中で水不足に苦しんでいる子供たちにぜひ救いの手を差し伸べてほしいと思う。

気候変動に関する問題は多種多様で、国際貢献のアプローチも無数にある。そうしたなかでも、「子供たちの水問題」は早急に解決されるべき課題ではないだろうか。今こそ、子供を政策の中心に置こう。

トニー・ラズロ
TONY LÁSZLÓ
1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。

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