「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「異様な姿」...認知能力への懸念の声が一気に高まる
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月19日 15時8分
ジェームズ・ビッカートン
<タウンホールイベントの途中で質問を打ち切ったトランプは39分間にもわたって音楽を流し、自身はぼんやりと音楽に合わせて体を揺らし続けていた>
米共和党の大統領候補ドナルド・トランプが選挙集会の途中で、聴衆からの質問を受け付けないと決め、39分にわたって音楽を流したため、一部の聴衆が退席したと伝えられている。固まった表情のままユラユラと体を動かし続けるトランプの様子はSNSで拡散され、認知能力を不安視する声とともに「奇妙極まりない」「常軌を逸している」などの批判も集まった。
■【動画】選挙集会でのトランプの「異常な様子」が話題、認知能力を不安視する声が急増...ハリスも「大丈夫?」と反応
トランプは10月14日、サウスダコタ州知事のクリスティ・ノームが司会を務める、ペンシルベニア州オークスのタウンホールイベントに参加した。2人の聴衆が医師の治療を受けることになったため、イベントは中断された。
トランプは「ほかに気絶したい人はいる?」と冗談を言った後、「質問はもうやめて、音楽でも聴こう。音楽を流そう。質疑応答なんて、いったい誰が聞きたいと思うだろうか?」と提案した。
ペンシルベニア州では同日、民主党の大統領候補カマラ・ハリスの集会も開催されたところだった。このときハリスは、トランプの認知能力を疑問視し、「不安定」で「頭のねじが外れている」と発言していた。7月にはジョー・バイデン大統領が、年齢と認知能力に対する懸念のなか、大統領選挙から撤退すると発表している。
トランプの踊りが始まると退席する聴衆たちの姿も
ワシントン・ポストによれば、トランプがタウンホールイベントで質疑応答をやめると言い、9曲を連続で流すように指示し、踊り始めた後、「一部の聴衆が退席し始めた」
再生された曲は、エルビス・プレスリーの「アメリカの祈り」、シネイド・オコナーの「愛の哀しみ」、ヴィレッジ・ピープルの代表曲「YMCA」、アンドル・ロイド・ウェバーが作曲を手掛けたミュージカル「キャッツ」の「メモリー」などだ。
トランプ陣営の報道担当者スティーブン・チャンは、X(旧ツイッター)で次のように述べている。「ペンシルベニア州のタウンホールイベントが音楽フェスティバルに! 皆が興奮しすぎて気絶が続いたため、トランプ(@realDonaldTrump)は音楽を流すことにした」
「誰も帰りたがらなかった。そして、有名なトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(DJT)のスポティファイ・プレイリストの曲をもっと聴きたがった!」
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