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なぜ大阪に?...目がピカピカ光る「巨大トランプ神輿」出現、日本MAGAファンの背後には「あの宗教団体」も?

ニューズウィーク日本版 / 2024年10月30日 18時33分

ジョー・バイデン大統領の就任式を前に東京でデモ行進を行ったトランプ前大統領支持者たち(2021年1月) REUTERS/Issei Kato

ロッティ・マクグラス
<日本でもトランプ前大統領の支持者たちによるデモが行われている。過去のデモは「統一教会」と関係が深いサンクチュアリ教会が組織したとの声も──>

9月27日、ドナルド・トランプ前米大統領を支持するデモが大阪で開かれた。

【動画】大阪に出現、目がピカピカ光る、衝撃の「巨大トランプ神輿」

そろいのMAGA(Make America Great Again「アメリカを再び偉大な国に」)キャップを被った参加者は、目がピカピカ光る巨大トランプ像の神輿を担ぎ、日米の国旗を掲げて街を練り歩き、拡声器を使ってMAGAのスローガンを大音量で唱えた。

あるカップルは、ペンシルベニア州バトラーで銃撃された直後のトランプの写真と「Fight, Fight, Fight!」の文字が入った横断幕を掲げた。今回のトランプ神輿は、9月22日に東京で開かれた親トランプ集会で登場したものと同じもののようだ。

神田外語大学講師のジェフリー・J・ホールは、大阪でのデモの動画をX(旧Twitter)に投稿した。この動画はもともと日本語のXアカウントに投稿されたとされており、本誌はこのアカウントにコメントを求めている。

ホールはXにこう記している。「親トランプの小規模デモが今日、大阪で行われ、東京での同様のデモにも使われた巨大トランプ神輿が登場した。前回のデモは外国の宗教団体関係者が組織していた」

ホールは本誌の取材に対し、宗教団体とはサンクチュアリ教会のことだと明かした。ホールは同教会を「Qアノンの類」と形容している。

サンクチュアリ教会(「世界平和統一聖殿」や「鉄の杖ミニストリー」とも呼ばれる)は、1954年に文鮮明が韓国で設立した統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の分派。半自動小銃のAR-15を愛好するサンクチュアリ教会は、文鮮明の息子の文亨進が創設した。

「幸福の科学やラエリアン・ムーブメントの会員が参加したという情報もある。大阪のイベントについてはよく知らないが、過去には法輪功の学習者もこうしたイベントに参加していた」とホールは話す。

「こうした人たちは一種の日本版Qアノンとみなされ、日本のメディアは『Jアノン』と呼んでいる」

「彼らはドナルド・トランプが大好きで、インターネットメディアを積極的に利用して、ディープステート(アメリカを動かす闇の政府)に関する陰謀論を翻訳輸入している。典型的な日本の保守層を代表する存在ではなく、デモの規模から分かる通り、極めて非主流的な運動だ」

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