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アメリカを「脱出」したいアメリカ人の割合が史上最高の5人に1人に急増

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 17時45分

現在も移民にとって最も人気ある国のひとつだが、2023年にはその人気は18%にまで落ち込んだ。



最近行われた別の調査でも、アメリカを去りたいという願望が、アメリカ人の間で何十年も上昇し続けていることを示している。2024年3月に発表されたモンマス大学のレポートによると、アメリカから脱出したいと願うアメリカ人の数は、1974年と比べて3倍になっており、アメリカ人の34%が「できることなら他の国に定住したい」と答えたとしている。

このレポートはまた、アメリカからの移住を望む人の割合は、1950年には5%にまで落ち込んでいたが、1970年代から1990年代までは9%〜13%の間で推移していたと述べている。

 

ギャラップの世論調査について、アメリカの超党派シンクタンク、移民政策研究所のコミュニケーション・ディレクター、ミシェル・ミッテルシュタットに話を聞いた。

ミッテルシュタットは、「移住願望を表明することと、実際に移住することの間には、常に大きな溝がある」と強調した。

「移住は、人生において人が下しうる最も大きな決断のひとつだ。その決断からは、愛する人との別れ、転職や転居、新しい社会への適応、そして、多くの場合は言葉の問題など、数え切れないほどの変化が生まれる」とミッテルシュタットは言う。



「この種の世論調査では、調査を行う対象国によっては、移住を希望したり、移住の意向を示したりする人がかなりの割合を占めることがあり、それは驚くことではない。現実には、国際的な移民は、世界人口の4%にも満たない」

 

だが同意にこれらの世論調査は「自国内における人々の満足感を示すバロメーターのようなもの」であり、「アメリカを離れたいと言う人が増えているのは、政治的ニ極化が強まり、この国が間違った方向に進んでいることを感じているからだろう」と付け加えた。

「アメリカは、世界一の移民受け入れ国だが、国民がよそへ移住した数では26位だ」とミッテルシュタットは言う。「対してイギリスは、海外に移住した国民の数で13位になっている」
(翻訳:ガリレオ)

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