「不快を通り越した冒涜...」聖母マリアに扮したマドンナの「キリスト教を嘲笑している」と批判される仮装とは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 18時55分
千歳香奈子
<ゴージャスな衣装に「美しい」「期待を裏切らない」などと称賛の声も寄せられているが、宗教的な仮装が物議を醸している>
敬虔なカトリック教徒の家庭に生まれた歌姫マドンナが、ハロウィンに血の涙を流す聖母マリアに扮した姿をインスタグラムに投稿し、「キリスト教を嘲笑している。彼女の冒涜は不快を通り越しており、悔い改めることを祈る」「怖いおばあちゃん」などと批判を浴びている。
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マドンナは11月1日、家族と37歳年下の新恋人アキーム・モリスや女優サルマ・ハエックら友人とハロウィンのパーティーに興じる写真を複数枚公開した。深いネックラインから胸元を覗かせる白いロングドレスに、バラの輪から金色の光を発しているようなゴージャスなヘッドピースと白いレースのベールを纏い、胸の前で手を合わせて祈るポーズなどを披露した。
その中には修道服を纏ったアキームと揃いのロザリオを身につけて仲睦まじく並ぶツーショットもあり、「ハロウィンで私は涙を流す聖母マリアに扮しました。友人みんなが私と一緒に祈りを捧げるために来てくれました」とキャプションが添えられている。
ネットには「美しい」「期待を裏切らない」など称賛の声がある一方、「哀れ」「かつては尊敬していたけど、今はそうではない」「永遠の若さを手に入れるため、何人の魂を食べてきたのだろう」「片方の足はすでに墓の中にある。老いぼれ」など批判も殺到。「すでに天然ホラーだから仮装の必要はない」「メイクをしなければ、ハロウィンの仮装はいらないと思う」など辛辣なコメントも寄せられている。
「マドンナ」は、イエス・キリストの母である聖母マリアを指す言葉として使われており、幼いキリストを抱いた聖母マリアの像は「マドンナ」とも呼ばれている。そのため、「あなたはマドンナという名に値しないし、いかなる形であっても私たちの神聖な母を嘲笑する権利もない」と激怒するユーザーもいた。
ちなみに、聖母マリアの像が血の涙を流す現象はこれまで世界各地で信者らによって報告されており、奇跡なのか、超常現象なのか、それとも自然現象によるものなか、その謎を巡って論争が巻き起こっている。
マドンナは、1989年のヒット曲「Like a Prayer」のミュージックビデオで披露した燃える十字架の描写が物議を醸すなど宗教的な表現が度々問題視され、カトリック教会との間に確執が生じている。
そのため、「キリスト教を尊重していない」「いつもカトリック教徒を嘲笑っている。うんざり」「表現の自由があるのは素晴らしいことで美しいが、イスラム教で同じことをしたらどうなるか想像してみてほしい」など、宗教的な仮装が再び論争を巻き起こしている。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
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