1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

「反ユダヤ」は暴発寸前だった...アムステルダム、サッカーファン襲撃事件の背後で起きていたこと

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月9日 15時37分

イスラエル外務省は8日、「昨夜のアムステルダムからの恐ろしい光景は欧州の最も暗い歴史と呼応している。 マッカビ・テルアビブFCのサポーターはアヤックスとの試合後、待ち伏せされ、残忍な襲撃を受けた」とX(旧ツイッター)に投稿した。

「暴徒たちは反イスラエルのスローガンを唱え、イスラエル市民を蹴り、殴り、轢くという暴力行為の動画を誇らしげにSNSに公開した。ユダヤ人が残忍な攻撃に直面した水晶の夜の直前に欧州の街頭で再び反ユダヤ主義の暴力を目撃するのは恐ろしいことだ」(イスラエル外務省)

UEFAは試合中の政治的発言・横断幕を禁止

11月5日、パリで行われたUEFAチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン(PSG)対アトレティコ・マドリード戦ではキックオフ前にPSGサポーターが「フリー・パレスチナ」「ガザの子どもの命は他の子どもより軽いのか」と書かれた50メートルの横断幕を掲げた。

イスタンブールの名門クラブ、フェネルバフチェSKのサポーターも7日、国内リーグの試合中に「フリー・パレスチナ」と書かれた横断幕を広げ、パレスチナに連帯するスローガンを唱えた。トルコのサッカー選手やサポーターはこれまでにもパレスチナ支援を表明している。

サポーターの感情が激しやすいサッカーの試合は、ユーゴスラビア紛争で民族間の嫌悪や敵対を煽る場として使われた。UEFAはサッカーの中立性を堅持し、政治とサッカーを切り離すことに努めている。試合中の政治的発言・ジェスチャー・横断幕を禁止している。

欧州では政治の右傾化が進み、イスラム系移民との軋轢が大きくなっている。露骨にイスラエルに肩入れするトランプ氏復活でイスラム系移民のフラストレーションがさらに増幅するのは必至だ。欧州が抱える爆弾はいつ炸裂してもおかしくない。

<イスラエル人のサポーターたちが襲撃を受ける様子を捉えた動画を引用しながら警告を発した>

Some of the videos: pic.twitter.com/sd60kM1wIS— Naftali Bennett נפתלי בנט (@naftalibennett) November 8, 2024

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください