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「ワキ汗」は健康の問題、ひとりで悩まないで──ジェイメックが続ける啓発活動

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月13日 17時0分

「ワキ汗はQOL(生活の質)を著しく損なう疾患」であると佐藤氏は指摘し、社会全体での理解を深める必要性を強調する。

誤解や偏見を取り除く役割も

ワキ汗は治療ができることを知ってほしいと、ジェイメックは2018年から啓発活動に力を注いでいる。

疾患啓発は同社にとって新たな挑戦だったが、年々規模を拡大し、2022年には7月25日を「ワキ汗治療の日」に制定した。ワキ汗の悩みが増える「夏(7)」に「にこにこ(25)」笑顔になってほしいとの思いが込められている。

同社が運営する啓発サイトは、ワキの多汗症についての解説に加えて、「ワキ汗レベルチェック」や、クリニックの検索機能も提供しており、治療へのハードルを下げるつくりとなっている。

気になるワキ汗サイトロゴ

「原発性腋窩多汗症の正しい情報を伝えることで、症状に対する自覚や医療機関への受診を促し、疾病の発見や治療につなげることを目指しています。また、汗の症状に対する誤解や偏見を取り除く役割も担っていきたいと考えています」と佐藤氏は語る。

多くの人にとって身近ながらも、正しい知識や医療へのアクセスが不足しているワキ汗の問題。悩みを抱える人に寄り添ったジェイメックの活動によって、適切な治療を受け、QOLが向上する人は今後も増えていくだろう。すべての人が健康で幸せな生活を送るための社会を築く、確かな一歩だ。

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