トランプがウクライナ支援を減らすならイギリスが軍隊を送る必要がある── ジョンソン英元首相
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月14日 16時41分
ジョンソンはウクライナに関するトランプの見解についても語った。「ドナルド・トランプの元にはさまざまな意見が届いており、共和党内にはウクライナについて間違った考え方を持っている者がかなり多くいる」
一部の共和党議員は「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に魅了されて」おり、「プーチンに対してファンのような奇妙な感情を抱いている」。
ジョンソンは米共和党の議員らがトランプにウクライナへの支援を削減させるよう仕向けている可能性があると言う一方で、トランプが過去に提供した支援がウクライナの戦闘においてきわめて重要な役割を果たしたと称賛した。
「トランプは過去にウクライナに対して対戦車ミサイル『ジャベリン』を売却することを承認した人物だ。このことがウクライナの運命に大きな影響を及ぼした」とジョンソンはつけ加えた。
トランプは大統領だった2017年に、ドンバス地方で親露派勢力た戦っていたウクライナにジャベリンを供与した。2014年にロシアが一方的にクリミアを併合した後のことだ。
だが2025年1月に米大統領に就任した後のトランプは、ウクライナへの財政支援や軍事支援を削減するのではないかと懸念されている。
トランプがウクライナ支援を継続するかどうかについては、英自由民主党のエド・デイビー党首も懸念を表明している。デイビーはスターマーに対し、トランプの米大統領就任前に「トランプ対策」を講じるよう促した。
デイビーはジョンソンの意見に賛同し、次のように述べた。「トランプが権力を握ったからというだけの理由で、ウクライナをプーチンに任せて見捨てる訳にはいかない」
「ヨーロッパ諸国を団結させ、ロシアの凍結資産を財源としてウクライナへの支援をさらに増やしていくことができるはずだ」「迅速な行動が必要だ」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
北朝鮮軍がロシアで強くなるのは「決して座視しない」──駐英韓国大使
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月19日 21時1分
-
なぜ今さら長射程ミサイル解禁なのか、ウクライナ戦争をめぐるバイデン最後の賭け
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月18日 15時34分
-
トランプは威信を懸けてウクライナを停戦させる 「威信」こそがアメリカファーストの根幹だ
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 15時0分
-
「予測不能な男の再登板」ウクライナ・ガザ・中台・朝鮮半島・・・世界の安全保障の気になる行方は?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月13日 14時16分
-
トランプ氏「ウクライナを見放すのか支援継続か」 次期政権で対立する2グループが浮上
東洋経済オンライン / 2024年11月9日 10時0分
ランキング
-
1軍事費「増額続ける」=トランプ氏に配慮―前台湾総統
時事通信 / 2024年11月24日 15時29分
-
2韓国政府、佐渡で25日に独自追悼行事開催
共同通信 / 2024年11月24日 16時4分
-
3ガザ全域をイスラエル軍が攻撃、48時間で少なくとも120人死亡…レバノンでは空爆で20人死亡
読売新聞 / 2024年11月24日 18時47分
-
4飲料にメタノール混入か、ラオスで外国人観光客6人が相次ぎ死亡…日本大使館も注意呼びかけ
読売新聞 / 2024年11月24日 15時44分
-
5COP29 途上国支援「年46兆円」で合意 「目標額が少なすぎる」の声も
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 11時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください