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NewJeansはNewJeansじゃなくなる? 5人と生みの親ミン・ヒジンの今後の選択肢を予想

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 7時0分

11月13日、NewJeansのメンバー全員がADORに対して、現在の事態に対する是正要求をはじめとする内容証明を送り、「この書面を受け取った日から14日以内に、専属契約の重大な違反事項を全て是正せよ。受け入れなければ専属契約を解約する」と最後通告を投げかけた。だが、メンバーが一番強く求めていたミン・ヒジンの代表復帰に関しては、11月20日にミン・ヒジン自身が社内理事を辞任することを発表しADORを去ったため、もはや不可能となってしまった。

 

NewJeansメンバーが内容証明で求めた要求とは?

NewJeansのメンバー全員が、契約解除という強硬な態度を示して所属事務所のADORに求めた内容とは何だったのか?

その主な内容としては

1)ハニを「無視して」と発言したHYBE傘下レーベルのマネジャーの公式的な謝罪
2)同意なしに露出され使われた動画と写真などの資料削除
3)「アルバム押し出し(販売数を上積みさせるためレコード会社が卸売業者にCDを一定数を買い取らせる商法)」でNewJeansが受けた被害把握と解決策作り
4)ミュージックビデオ制作会社のイルカ誘拐団のシン・ウソク監督との紛争とこれによる既存作業物が消えた問題の解決
5)NewJeans独自の個性と作業物を守ること

が挙げられているという。

このうち1〜3についてはADORではなくHYBEとBELIFT LABの問題であるため(また両社は1と3については問題の事実を認めていないため)、メンバーが期待するような回答が得られる可能性はほぼない。4についても現ADOR経営陣はNewJeansの作業物を守るための措置だとして対応しないことが予想される。前向きな回答をするのは5だけになると思われるが、これとても具体的な内容は出されない可能性が高い。

また、メンバーは最後の、そして一番重要な要求項目として「ミン・ヒジン前代表の復帰」を掲げたが、前述の通り、ミン・ヒジンが既にADORを退社したことから、これについても叶えられることは不可能となっている。

契約解除の違約金は約700億円に

こう考えるとNewJeansのメンバーたちは、ADORが自分たちと交わした専属契約について重大な違反事項を改善しなかったとして、契約解除を求めて訴訟を起こす道しか残されていない状況だ。

ここで重要なポイントは
1)NewJeansの「専属契約に関してADORが重大な違反をした」という訴えを裁判所が認めるか
2)NewJeansメンバーが今後もNewJeansとして活動できるか
という点に絞られる。

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