ノーベル平和賞を狙う?...第2次トランプ政権の中東政策の行方
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月19日 14時30分
イスラエルのネタニヤフ首相は今年7月にアメリカ訪問した際に早速トランプと会談するなど、秋波を送り続けてきた。また、サウジアラビアのムハンマド皇太子も前政権時代から良好な関係を続けている。
サウジアラビアは昨年秋頃にはイスラエルとの国交正常化も目前とも言われていたが、ガザでの戦争を契機に「パレスチナ国家なくして国交正常化なし」と原点回帰した。
サウジ国内で対イスラエル感情が悪化するなかで、パレスチナへの手当てなく国交正常化を進めれば、王室への反発につながりかねない。39歳の若き皇太子にとっては、長く安定した王室運営が何より優先だ。
だが、もしサウジアラビアがパレスチナ国家樹立を条件にイスラエルとの歴史的な国交正常化をトランプに提案したとしたら、どうか。トランプは既に独自の「2国家解決案」を提示したこともあり、実現すればノーベル平和賞ものだ。目立ちたがり屋のトランプなら狙ってもおかしくない。
ネタニヤフ首相もムハンマド皇太子も大統領選での勝利を受けてトランプと早速電話会談し、直接祝意を伝えた。「トランプ・ファースト」が生む、変化と緊張の中で「ディール・メーカー」の取り込みをめぐる綱引きは、既に始まっている。
今年7月、トランプ前大統領と面会したネタニヤフ首相
President Trump greets Prime Minister Netanyahu at Mar-a-Lago pic.twitter.com/UTrjCDar4h— Margo Martin (@margomartin) July 26, 2024
Donald Trump held a SUMMIT with Israeli Prime Minister Netanyahu.As a private citizen. At Mar-a-Lago. The Logan Act is a federal law forbidding private citizens from negotiating with foreign governments.TRUMP IS BREAKING THE LAW -- YET AGAIN pic.twitter.com/vb9kLztHeD— TristanSnell.com (@TristanSnell) July 28, 2024
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