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対中強硬派ぞろいのトランプ政権に紛れ込んだ「親中」イーロン・マスクはどう動く

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月18日 18時24分

米中間の問題は貿易に留まらない。アメリカの情報当局は、ウクライナ侵攻を続けるロシアにとって必要なハイテク製品について、中国からの輸入が増えているとの報告書を出している。

FBIは先ごろ、アメリカ政府やアメリカの政治家に対して中国が行っている「幅広く大規模な」サイバースパイ行為に関する詳細を明らかにした。

昨年、中国の偵察用気球がアメリカ領内で撃ち落とされた一件で、両国の緊張はさらに高まった。

一部の専門家からは、マスクがかつてのヘンリー・キッシンジャー国務長官に似た外交における仲介者の役割を果たす可能性があると指摘する声も出ている。

今年4月、マスクは中国の李強首相と会談。李はテスラを、米中の通商協力の成功例だと持ち上げた。

今回の米中首脳会談は、半世紀以上にわたる政治家生活に終止符を打とうとしているバイデンにとっては特に重要なものとなった。

「過去4年間、中米関係は山あり谷ありだった。だが、両国のかじ取り役である私たち2人は実りある対話と協力を行ってきたし、だいたいにおいて安定を実現してきた」と、会談でバイデンは振り返った。

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