放射能汚染がウクライナ戦争を終わらせる──プーチン派有力財閥
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月4日 16時59分
トランプは11月27日、退役陸軍中将であるケロッグを、ウクライナおよびロシア担当の特使として指名し、ケロッグの「軍と実業界における際だったキャリア」を称賛した。ケロッグは、ウクライナとロシアの和平交渉で重要な役割を担うことになるとみられる。
一方、マロフェーエフは、トランプが中東での戦争、ロシアと中国の同盟関係、そして、ウクライナにおけるロシア政府の権益についても議題としない限り、ロシアが和平交渉を真剣で永続的なものとみなすことはないと述べた。
ウクライナとの戦争でロシアが望む結末については、マロフェーエフは以下のように表現した。「我々は長期的な平和を求めている----グローバルな秩序に関する何らか形での大筋合意だ」
「トランプは歴史に名を残したいと考えていて、もすぐ80歳になる。彼はおじいさんだ。プーチンも、もはや50歳ではない。(和平は)この2人が私たちに残すレガシーになるだろう」
ロシア・メディア界の大物である実業家マロフェーエフは、ロシアとギリシャで複数のテレビネットワークを経営している。また、クレムリンで公職にあるわけではないが、ロシアの政策決定に影響を及ぼしてきた。
マロフェーエフは、ロシアがクリミアを併合した2014年以降、アメリカの制裁対象となってきた。「ウクライナに脅威を与え、ドネツク州の親ロ派地域に金銭的支援を与えている」ことが理由だ。米司法省からも2022年に起訴されている。大規模なサイバー犯罪捜査に関連したアメリカ政府の対ロシア制裁に違反したためだ。
(翻訳:ガリレオ)
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