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宇宙ごみ対策に「日本発・木工技術」で挑む...超小型衛星「リグノサット」の可能性とは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月5日 17時47分

リグノサットは従来のアルミニウム構造や電子部品も採用しているが、木製の外装パネルは、より持続可能な衛星設計に向けた大きな一歩だ。ただし、ボリーは次のように指摘する。

「木造の人工衛星も再突入時には熱で融解し、電子機器や金属などと共に物質を超高層大気に堆積させるだろう。木造は万能薬ではなく、望まない影響を引き起こす可能性もある」

リグノサットは6カ月間の地球周回中に、宇宙という極限環境で木材がどのように機能するかについて貴重なデータを収集する。このプロジェクトの成功が、環境に優しい次世代の人工衛星への道を開くかもしれない。

【参考文献】
Murphy, D. M., Abou-Ghanem, M., Cziczo, D. J., Froyd, K. D., Jacquot, J., Lawler, M. J., Maloney, C., Plane, J. M. C., Ross, M. N., Schill, G. P., & Shen, X. (2023). Metals from spacecraft reentry in stratospheric aerosol particles. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 120(43), e2313374120.

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