1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

エイの水槽の前でダンスする男の子...それを見てアカエイが取った「驚きの行動」とは? まさかの友情に世界中が熱狂

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月10日 17時45分

(写真はイメージです)praewprao ponpai-shutterstock

マリア・アズーラ・ヴォルペ
<水族館の水槽を挟んで育まれたアカエイと小さな男の子の友情に世界が注目している>

オーストラリアの動物園で、思いがけない生き物と仲良しになった男の子。ほっこりする動画を母親がネットに投稿した。

【動画】エイの水槽の前でダンスする男の子...それを見てアカエイが取った「驚きの行動」に世界中が熱狂

TikTokで話題の動画は11月に@hikayveeによって投稿された。小さな男の子ソニーが体を左右に揺らしてダンスを踊ると、水槽のガラス越しにそれを見たアカエイが同じ動作を始めた。

映像は「親友になった?」という字幕入り。「ソニー&エイが一緒にブギ」というコメントが添えられている。

投稿したのはメルボルン在住のケイラ・スタッフ=バラストロ(30)。エイと一緒に踊る息子に気付いて最高に可愛いと思い、この微笑ましい動画をもう何百回も見ていると本誌に打ち明けた。

動物との友情と言われて魚類を思い浮かべる人はあまりいないかもしれない。しかし実は、人と意味のある関係を築くことのできる海洋生物もいる。

海洋科学に詳しい動物学者のラビア・ライクリーフ博士(Dr. Rabiah Ryklief)がウェブサイト「オーシャン・インフォ(Ocean Info)」に執筆した記事によると、海洋には確かに狂暴な生物がうようよしているが、非常に穏やかな性質の生き物もたくさんいる。

人懐こい海の生き物といえば、遊び好きで好奇心旺盛なハンドウイルカ、ダイバーに近寄って遊びに来ることもあるアシカ、ザトウクジラ、ミズダコ、ジンベエザメ、タイセイヨウマダライルカ、リーフィーシードラゴン、オニイトマキエイなど。

オニイトマキエイは、今回の動画に登場するアカエイとは異なる。2006年、オーストラリアの動物園飼育員で自然保護活動家だったテレビタレントのスティーブ・アーウィン(Steve Irwin)がアカエイに襲われて死亡して以来、大きな論議を巻き起こし、今でも怖がる人は少なくない。

だがアカエイは本当にそれほど危険な生物なのか。ナショナル・ジオグラフィックによると、アカエイには先端がとがったノコギリ状のとげがあり、この裏で生成される毒で人が死ぬこともある。

しかし世界最大の海洋探査・スクーバダイビング団体PADI(Professional Association of Diving Instructors)によると、鋭いとげと毒を持ってはいても、アカエイによって命を落とす人は、牛や蜂、さらには自販機が倒れて死亡する人の数よりも少ない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください