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メーガン妃は「ブランドのバッグを喜んで受け取る人物」として知られていた...「スタッフ辞職」の背景とは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月15日 10時5分

特にケイトを泣かせた疑惑は、この先長い間、メーガンの不満の種になる(後に本人は、泣いたのはケイトではなく自分だと主張している)。スタッフの辞職やメーガンの執拗な要求など、絶えず流れてくる噂は、結局メーガンに不利な話にしかならなかった。

「メーガンは気難しい」、「メーガンはスタッフに優しくない」、「メーガンはケイトが好きではない」、そんな噂が飛び交い、次第に新聞各社はメーガンを「気難しい公爵夫人(Duchess Difficult)」と呼ぶようになった。

一方のメーガンも、スタッフの離職話をますます気にするようになった。メーガンの支援者たちは、彼女こそ人種差別や性差別、もしくはその両方の犠牲者だとして、メーガンを擁護しようとしていた。

メーガン応援団のリーダーといえば、『自由を求めて(Finding Freedom: Harry and Meghan and the Making of a Modern Royal Family)』の共著者オミッド・スコビーとキャロリン・ドゥランドだ。この2人は、メーガンの友人の言葉を著書で紹介している。

「気難しい公爵夫人、皆が問題視しているのはそこなのです。メーガンほど一緒に働きやすい人はこの世の中にいないのに」

ただそれは、全くの真実というわけではない。

ヴァレンタイン・ロウ(Valentine Low)
イギリスのジャーナリスト。全寮制パブリックスクール、ウィンチェスターカレッジを経て、オックスフォード大学を卒業。1987年から『The London Evening Standard』で記者を務めた後、2008 年から『The Times』で王室取材を担当。2021年5月、オプラ・ウィンフリーのインタビュー映像が放映される数日前に、メーガンによるパワハラ疑惑の記事を発表する。著書に『One Man and His Dig』(Simon & Schuster、2008年、未邦訳)がある。

 『廷臣たちの英国王室──王冠を支える影の力』
  ヴァレンタイン・ロウ[著] 保科 京子 [訳]
  作品社[刊]

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