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アサド政権崩壊が示すロシアの「影響力低下」地中海軍事拠点と大国の威信が揺らぐ

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月18日 10時30分

中東でロシアの地位は危機に瀕している。ロシアはアサドという協力者を失い、イランとヒズボラは著しく弱体化した。逆に緊張関係にあるイスラエルとトルコは勢いを増す。

こうなるとロシアの大国気取りはむなしい。アサド政権の崩壊でその威光はさらに陰り、中国にしろ北朝鮮にしろBRICS諸国にしろ、同盟国の見る目も変わるだろう。

ウクライナへの影響は未知数だ。アサドの失脚はロシアが無敵でないことを示すが、今後ウクライナで攻勢を強めることは確実とされている。

国内外で信頼を取り戻すため、プーチン大統領は何らかの成果を上げなければならない。それも早急に。とにかくトランプ次期米大統領は、敗者を好まないのだから。

Stefan Wolff, Professor of International Security, University of Birmingham

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.




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