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アサドを倒した「シャーム解放機構(HTS)」は「過激派」なのか、それとも「穏健派」なのか?

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月18日 15時55分

イランとロシアの介入が失敗したことを喜ぶ向きも多いが、彼らのシリアに対する影響がやむとは考えにくい。一方、かねてからHTSを支援してきたトルコは、影響力を及ぼす強い立場にあるようだ。

米トランプ次期政権がシリアにどう関与するかはまだ不明だ。軍事的な積極関与は考えにくいが、HTSと手を組む事態も想像し難い。

イスラエルはゴラン高原のシリア支配地域にある非武装緩衝地帯を一時的に掌握した。これがゴラン高原での紛争激化につながるのではないかと、一部で危惧されている。

今後の展開はシリアと中東に大きな影響を及ぼし得る。その中心にいるのがHTSだ。HTSは権力を維持できるのか、できたとしてもどんな政権を築くのか、いまだ不透明だ。

この正念場において、中東および世界の大国の対応がカギとなる。平和というチャンスを逃さないためには、HTSとの関与は避けられない。

William Plowright, Assistant Professor in International Security, Durham University

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.

CNNの取材を受けるシャーム解放機構(HTS)のモハマド・ジャウラニ指導者

CNN Exclusive: Syrian rebel leader says goal is to overthrow Assad regime

 

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