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私たちに内在化された「西洋中心主義」の呪いを解き、世界を読みかえる「カリブ海思想」...理性の地理学をシフトする

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月24日 11時5分

彼らの言葉は、その独自性や画期性にかかわらず、日本ではまだまだ十分に響いているとは言えません。日本で現代思想として認識・受容されている知識体系には、カリブ海の人々が涵養してきた知が含まれておらず、日本でのカリブ海研究という海は、暗く先が見えません。

そのような状況を打破し、カリブ海文学・思想研究を日本に根付かせるべく、今後も尽力する所存です。そうすることで、今度は私が、その海を進む誰かの行き先を照らす灯台となれるように。

中村 達(Tohru Nakamura)
1987年生まれ。西インド諸島大学モナキャンパス英文学科MPhil/PhD program修了。慶應義塾大学法学部非常勤講師などを経て、現在、千葉工業大学未来変革科学部助教。論文に "Peasant Sensibility and the Structures of Feeling of 'My People' in George Lamming's In the Castle of My Skin"(Small Axe, Vol. 27, Number 1(70))など。

熊野純彦氏(放送大学特任教授)による選評はこちら

『私が諸島である──カリブ海思想入門』
 中村 達[著]
 書肆侃侃房[刊]

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