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プロデュースは父デンゼル...JDワシントンが語る『ピアノ・レッスン』の魅力 「重圧はあった」

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月21日 16時8分

Featureflash Photo Agency/Shutterstock

H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
<黒人差別が制度化されていた時代を描いた傑作『ピアノ・レッスン』の映画版に出演した俳優ジョン・デービッド・ワシントンに聞く>

ジョン・デービッド・ワシントンにとって、この作品に出演することは一家総出の大仕事だった。劇作家の故オーガスト・ウィルソンによるピュリツァー賞受賞の戯曲を映画化した『ピアノ・レッスン』(ネットフリックスで配信中)は、父デンゼルがプロデュースを、弟マルコムが監督を担当している。

『ピアノ・レッスン』は、1930年代の米北部で暮らすチャールズ家の面々が家宝のピアノを売ってお金にするかどうかをめぐり対立し......という物語。このピアノは、南部で奴隷として過酷な生活を送っていた一家にとって、大きな意味を持つものだった。

「黒人でなくても共感できると思う」と、ワシントンは言う。「南北戦争より前の時代、そしてその後も黒人差別が制度化されていた時代の米南部の暗部」を描く作品だが、もっと普遍的なメッセージが底流にあるというのだ。「そこがウィルソンの戯曲の魅力だ」

本誌H・アラン・スコットがワシントンに話を聞いた。

◇ ◇ ◇

──今の時期にこの作品が世に出ることをどう思うか。

うまく言えないのだけれど、興奮と不安と好奇心と安堵が入り交ざった感じだ。2019年からこの役に取り組んでいるので、どんな反響があるのか興味がある。

──この役のどの面が最も心に響いたか。

ひとことで言えば、それは愛だ。彼が欲した家族の愛、切望していた家族の愛。彼は家族に受け入れてほしかっただけなのではないか。

ピアノをどうするのかというだけの作品ではない。家族が自分を許してくれるのか、自分のことを及第点だと言ってくれるのかというのがテーマだと思う。

──家族と一緒に仕事をするのはどんな感じだった?

やっぱりプレッシャーはあった。ドジを踏めば、これまでのような俳優人生は送れなくなると思っていた(笑)。

──アカデミー賞の下馬評に上がっているが?

一部の人たちが最近になってオーガスト・ウィルソンのことを話題にし始めたけれど、ウィルソンの戯曲や舞台にはまだ全く触れていない。この状況にはわくわくする。

そうした人たちは、(ウィルソンの代表作である)『フェンス』や『マ・レイニーのブラックボトム』を見たことがないのかもしれない。この映画をきっかけにウィルソンの戯曲に触れる人が出てくれば、私のミッションは達成されたことになると思う。

Netflix映画『ピアノ・レッスン』サミュエル・L・ジャクソン & ジョン・デヴィッド・ワシントン出演
Netflix映画『ピアノ・レッスン』

ピューリッツァー賞を受賞した戯曲を映像化した本作🎹

家宝のピアノをめぐる、家族の不協和音。
疎遠だった三姉妹はお互いの壊れた関係を修復しようと...。

11月22日より世界独占配信🎥

#ピアノレッスン #ThePianoLesson
#サミュエルLジャクソン #ジョンデヴィッドワシントン
#Netflix #ネットフリックス #ネトフリNetflixさんの投稿 2024年11月18日月曜日



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