スターバックスのレシートが示す現実...たった3年で価格がここまで上昇!
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月28日 11時0分
さらに、「以前のように気軽にコーヒーを楽しむことができないのが残念だ」と嘆いた。
TikTokのコメント欄でも多くの共感を呼び、「この間ホリデードリンクのトールサイズを頼んだら6.22ドルだった。追加も変更もなしで!」という声や、「2014年、高校生の時に5ドルでアイスホワイトモカを買ってお釣りが来たのを覚えている。今は悲しいね」といったコメントが寄せられた。
ある節約家のコメントでは、「いつものコーヒーが8.50ドルくらいに値上がりしたから、アイスエスプレッソを買って自分でソースを足している」との工夫も紹介された。また、「今のスターバックスの朝食とコーヒー代なら、レストランで食事してチップを払える」と嘆く声もあった。
統計データによると、米国のインフレーション率は2022年6月にピークの9.1%に達した。その後、2024年10月には2.6%まで低下したものの、多くの消費者は依然として価格上昇の影響を感じている。
オンライン証券会社Freedom24の投資リサーチ責任者であるマキシム・マントゥロフは、マリーの動画について、「インフレーションの働きを示す強い兆候であり、たった3年でその緩慢な影響が消費者をいかに驚かせるかを物語っている」と語った。
彼はまた、「国際的なサプライチェーンを持つ企業にとって、パンデミック後の商品輸入に伴う課題がインフレーションを悪化させた」と指摘し、「スターバックスのようなチェーン店では、製品価格の上昇が急速に進んだ」と説明した。
さらに、「2022年のインフレーション率が平均8%に達したことで、5ドルのコーヒーには40セントの値上がりが加わった」と言い、仕入れ先の価格上昇が「雪だるま式」に影響を与え、店舗側が利益率を維持するためにインフレーション率を超える価格上昇を余儀なくされる場合もあると補足した。
マリーは本誌に対し、「価格上昇に気づいたのが私だけではないと分かって安心した」と述べ、「その値段なら、スーパーで1ガロン分のコーヒーを買える。だからそうするようになったの」と語った。
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