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「弾薬庫で火災と爆発」ロシア最大の軍事演習場を複数ドローンで攻撃...「大きな被害」示す映像も?

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月27日 17時5分

ウクライナへの全面侵攻直前に撮影されたカダモフスキー演習場での訓練の様子(2022年1月27日) Sergey Pivovarov-REUTERS

ヒュー・キャメロン
<ウクライナ国境から50キロ弱の距離に位置し、全面侵攻に先立つ数週間の間にも演習が行われていた重要拠点をドローンで攻撃>

ウクライナ軍によるドローン攻撃でロシア最大の軍事演習場が被害を受けた。

【動画】ロシア最大の軍事演習場で「大爆発」...弾薬庫を狙ったドローン攻撃が成功したとみられる劇的シーン

ロシアのテレグラムチャンネル「ASTRA」によれば、ウクライナは12月22日、ロストフ州の広い範囲を攻撃した。この時、カダモフスキー軍事演習場もドローン4機に攻撃されて大きな被害を受けたという。

ASTRAは23日、「この攻撃によって軍事演習場の弾薬庫で火災と爆発が起きた。死傷者は出ていない模様だ」と伝えた。ロストフ州の救急隊はASTRAに対し、カダモフスキーの約160キロ北にあるミレロボの軍用飛行場の上空でもミサイルが撃墜されたと述べた。

ロシア最大の軍事演習場であるカダモフスキーの施設には、第150自動車化狙撃師団が駐留している。ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以来、戦闘に深く関与している師団だ。

ウクライナ国境から50キロ弱しか離れていないこの演習場では、全面侵攻に先立つ数週間の間にも兵器のテストや軍事演習が行われていた。

ロシア国防省によれば、ウクライナは少なくとも13発のミサイルと84機のドローンを使って複数の石油精製所を攻撃し、カメンスキーの化学プラントでは火災が発生したという。

また、ウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍のニーズを満たすために使われている」ロストフ州のノボシャフチンスク石油精製所に損害を与えたと主張している。

ロシアの独立系新聞「モスクワ・タイムズ」は20日、ロシア南部最大の石油精製所であるノボシャフチンスクは、この攻撃によって主要設備を停止したと報じている。

ロシア国防省は、この攻撃には「米国製のATACMS戦術弾道ミサイル6発とストームシャドー空中発射巡航ミサイル4発」が使用されたと述べ、これらの行動への対応として、ウクライナ国防省のルーチ設計局を攻撃したと説明している。

ロストフ州のユーリー・スルザール知事代理は22日、テレグラムで次のように述べた。「ロストフ州で今夜、防空部隊と防空システムが敵の一斉空襲を撃退した。アゾフ海沿岸地方のタガンログとノボチェルカスク付近で、電子戦システムによって無人航空機(UAV)計8機を無力化し、ミレロボ近郊でもミサイルを迎撃した」

(翻訳:ガリレオ)

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