日本では有名人は「神様」なのか?...ミーハーな行動「一緒に写真を撮ってもいいですか」がジョージアでは通じなかった歴史的背景
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月9日 15時10分
たまたまその人が有名なのであって、それが優れた人間であるということとはイコールではない。そういった感覚がジョージアでは共有されているのだ。
「出る杭(くい)打たれる」ではないが、日本では自分だけがほかの人よりも目立つことはよしとされない。だからこそ、目立つ人間は「選ばれし者」として、脚光を浴びてきたという逆説もあるのではないだろうか。
私が、芸能人やスポーツ選手などの有名人を神のような存在と見なしていた時から20年余りたった今、情報環境をはじめとした社会の状況は大きく変化した。SNSが普及し、有名人は一般人と変わらないほど身近な存在になった。
今や天皇陛下ご一家(宮内庁)もインスタグラムを利用されているくらいだ。
■【画像】天皇陛下ご一家(宮内庁)のインスタグラム を見る
そういう私もそのSNSの恩恵を受けて、知られるようになった。最初は「バズる大使」と言われることに多少の違和感があったが、今ではその愛称にも愛着を感じている。
そのおかげで日本の皆さんと対話し、交流し、日本社会の一員として受け入れていただいていることにも感謝している。ちなみに私はジョージア人だが、有名人に限らず誰にでも記念写真を撮ることをお願いするし、されることも大歓迎だ。
ティムラズ・レジャバ(駐日ジョージア大使)
TEIMURAZ LEZHAVA
1988年、ジョージア生まれ。1992年初来日。早稲田大学卒業後にキッコーマン勤務を経て、ジョージア外務省入省。2021年より駐日ジョージア特命全権大使を務める。共著に『大使が語るジョージア』など。
天皇陛下ご一家(宮内庁)のインスタグラム
この投稿をInstagramで見る 宮内庁/ Imperial Household Agency(@kunaicho_jp)がシェアした投稿
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「7歳の愛子さまは由莉を抱っこ」「亀や金魚も…」天皇ご一家のおそばにいた“生きもの”【猫の写真も話題】――2024年BEST記事
CREA WEB / 2025年1月2日 11時0分
-
“バズる”駐日大使がJクラブの補強に反応「私みたいな選手が…」
ゲキサカ / 2024年12月24日 11時18分
-
【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月20日 19時45分
-
駐日ジョージア大使「そろそろ離任」説を否定 「ただ、いつ何が起きても後悔のないように...」
J-CASTニュース / 2024年12月13日 15時40分
-
ジョージアの駐日特命全権大使ティムラズ・レジャバさんに聴く ジョージアと日本の距離を縮めるために奔走 バズる大使人生
PR TIMES / 2024年12月12日 15時0分
ランキング
-
1ロス山火事、鎮火率依然0% プロバスケ試合も延期
ロイター / 2025年1月10日 6時36分
-
2米最高裁、量刑差し止め認めず=トランプ氏に10日宣告へ―口止め料事件
時事通信 / 2025年1月10日 11時44分
-
3ごみ分別ポスターにイラン最高指導者ら、非難受け撤去 南仏
AFPBB News / 2025年1月10日 8時28分
-
4マスク氏、独極右政党党首と対談 支持表明にEUが対応苦慮
ロイター / 2025年1月10日 7時13分
-
5「ハルマゲドンです」13万人以上の住民に避難命令 ロサンゼルス山火事被害拡大 建物1000棟以上が焼け5人の死亡確認
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月10日 0時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください