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アメリカを虜にした「クセ強め人間」に捧げるラブレター...「生き字引」ジム・オヘアが語る『パークス』の裏側

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月9日 14時9分

The Bold and the Beautiful 7834 - Official Full Episode

全話に出演した生き字引

オヘアがドラマを再始動するとしたら、どんな物語になるのだろう。

「15年の最終話で、ジェリーは100歳で死んだ。名前が間違って刻まれた墓石を、レスリー(ポーラー)とベン(スコット)が見下ろしてたよね。何だかすごいことになっているらしく、葬儀にはシークレットサービスもいた。だから前日譚になるが、誰かが議員とか大統領に立候補するのもいい。いつものようにみんなで選挙活動に協力する様子を見てみたい。全2〜3話の特番にはよさそうだ」

シリーズ全126話に出演したオヘアは、『パークス』の生き字引。番組に関する本を書くには適任だろう。

オヘアは昨年11月に回想録『パーニーへようこそ──友情とワッフルと「パークス・アンド・レクリエーション」の物語(Welcome to Pawnee: Stories of Friendship, Waffles, and Parks and Recreation)』(ウィリアム・モロー社刊)を出版した。

番組の裏話を披露しつつ、半生を振り返る内容だ(ジェリーの妻に扮したスーパーモデル、クリスティ・ブリンクリーとの共演エピソードも楽しめる)。

執筆にはシュアーと共同クリエーターのグレッグ・ダニエルズ、出演陣も協力した。

「本を書くのは僕のアイデアではなかった」と、オヘアは言う。「僕の代理人を通して、出版エージェントから話が来たんだ」

最初は二の足を踏んだ。打ち合わせでも「書きたいことはあるし、経験もある。でも人は僕のストーリーに興味を持つだろうか」と不安を打ち明けた。だが話し始めて数分で、エージェントに「大丈夫、もう本は完成したも同然です」と言われたという。

「あのドラマと共演者とスタッフとプロデューサーと脚本家を、僕はどうしようもなく愛していて、ついそんな気持ちがあふれ出る」と、オヘアは語る。「『パークス』のことになると、話が止まらなくなるんだ。何しろ全話の現場に居合わせたからね」

人生を変えてくれた作品

シュアー、ダニエルズ、主演兼制作のポーラーはオヘアこそ執筆に「うってつけ」だと言い、出版にゴーサインを出した。

オヘアが制作陣や共演者に取材すると、「初耳の話が出てきた」という。「それがこの本の魅力。今まで知られていなかったことをファンに伝えられる。この僕が知らなかったくらいだから、誰も知らないはずだ。マイケルとグレッグは特ダネを提供し、誕生秘話を聞かせてくれた」

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