1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月9日 17時31分

そんな軍隊にあって、指揮官たちの士気やモラルだけが高尚な状態を維持しているとは思えない。どんなに作戦を研究して訓練を積んだところで、米韓軍に勝てないのは明らかなのだ。「やってもムダ」と諦めるのがむしろ人情だろう。

そうなれば、軍人のやることはただひとつだ。ワイロやお世辞で上官に取り入り、権力の階段を上るのだ。そうしてこそ、自分もワイロを受け取る地位を確保できる。

そんな状態だから、ロシアは北朝鮮軍に独立した行動など認めるわけがない。かくして、北朝鮮兵は求められるがままに「弾除け」として投入され、現場での事故も多発するのである。

[筆者]
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト)
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)、『北朝鮮ポップスの世界』(共著、花伝社)など。近著に『脱北者が明かす北朝鮮』(宝島社)。

※当記事は「デイリーNKジャパン」からの転載記事です。



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください